佐渡 さんざBAR(ばる)/カウンター材に思いを込め
現場作業が進む中、工場では数日前からBARカウンターの製作に取り掛かってもらいました。
少量のアルコールでもすぐ酔っぱらう私が申すのも何ですが(苦笑)…BAR全体の重心というか顔というものは、優れたインテリアよりカウンターそのものに在る(あるいは宿る)と思っています。(もちろんBARというだけに、足元の止まり木も必要ですが)
そのため今回の仕事の話をお聞きした当初から、カウンター材は安っぽいモノやまして偽物をこの店では使いたくない、と考えてきました。
その結果、佐渡産のケヤキ板を思い切って使う事にしました。
先代(亡父)が調達し、30年近く工場でじっくりと自然乾燥させた厚み約7センチほどの材料です。
そして(幅方向で)2枚つなぎ合わせ、木目が柔らかく曲線を描きながら寄り添う感じで作っています。なぜこうしたか?はこのお店のお客様が気づきイメージしてくれれば、良いと思ってます「^^」
それにしましても、こうしたことを考えながらする仕事は、家づくりとまた違った楽しさがありますね。
佐渡 さんざBAR(ばる)/客席部分の天井仕上げ
本格的な梅雨入りに加え、台風通過などの気象状況もあり、内部の造作を進めている現場です。
「客席部分の天井仕上げ」
今日は、客席部分の天井張りを行いました。
仕上げ材は、国産杉材の本実板です。
さすが無垢材!板一枚一枚異なる木目や節と色合いが、本物の良さを感じさせてくれます。
営業中の暖冷房負荷を出来るだけ低減するため、断熱材もしっかり入れた後で仕上げています。(仕上げて見えなくなってしまう場所も、大工スタッフは大事に取り扱っています。)
新潟 APWフォーラム2017にて/松尾和也氏の講演
6月29日朱鷺メッセで行われたAPWフォーラム2017(主催:YKKap)では、贅沢にも二人の著名な方々から講義を受ける機会に恵まれました。
第1部は(一社)パッシブハウスジャパン理事で1級建築士事務所を営む松尾和也氏。建物の温熱環境の実践に関するスペシャリストで、住宅も多く手掛ける方です。
しかし今回の講義では、温熱的に快適な家の設計をする上で基本的かつ大切な事が際立っていたように思います。
↑同じ数の立方体を使っていても、面の数は大きく異なる・・・という話の中では、予算を把握したボリュームを設計の初期段階で組み立てることの意義を説明しています。
↑同じ平面形状を持つ建物でも、配置される向きによって暖かさは変わる(暖かさが変わるという事は、暖房費も増エネや省エネに変わるという事です)・・・この話では、暖冷房費も意識した設計をすること、を話されました。
↑春秋分日における採光取得の必要性について、また冬至の日射取得と夏至の遮熱に対する基本的な捉え方や対応についての話されました。また混み合った住宅地における設計手法の話では、日影図による解説がわかりやすかったですし、エアコンの能力区分や外壁よりも窓を高断熱化する意義についても話はおよびました。
↑講演中の松尾和也氏
繰り返しになりますが、今回の講義では、温熱的に快適な家の設計をする上で基本的かつ大切な事が際立っていたように思います。デザインだけに偏った設計をするよりも竣工後の光熱費までも意識した設計をする必要が有る、ということです。
私も頑張ります。
佐渡 さんざBAR/工事進み
他の現場と並行して、改修工事で小さなBARを、コツコツと作っております。
先週は基礎工事を終え、今週初めから大工スタッフが入り骨組みを作り、徐々にではありますが、形が見えつつあります。
《外観途中》
「どんなBARになるの?」
工事が進むにつれお施主さんは親しい知人から「どんな雰囲気のBARになるの??」と聞かれ「どう答えたら良いかわからんなぁ」と私に質問をバトンタッチしてきましたが…「私が感じ取れる施主らしさを、BARで表そうとしてます」というのが、かなり曖昧ですが正直なところです「^^」>
《骨組みづくりの作業風景》
「BARとしての居心地良さ」
町中の個人宅の一角で営業するBARなので、大切にしたいのは「こじんまり感」とか「安堵感」を来訪者が感じ取ってもらうには、建築的にどうしたら良いかを考えて進めてます。
《基礎工事を終えた段階で、施主とミーティング》