工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 荒天後の見回り点検

ここ数日は、暴風雪警報が発令され船の欠航が続いた佐渡島ですが、氷点下の陸上では連日地吹雪が吹き荒れています。今日から渡航も一部再開されましたので一安心ですが、吹き荒れる地吹雪は車を運転していてとても怖い感じがいたします。
また氷点下の気温が続き、水道の凍結事例も多くなってきています。ご注意ください。

f:id:takumi-2jam:20180126191930j:plain
「家の見回り点検について」
連日の荒天で見回りできませんでしたが、天候の落ち着いた来週に住まいの見回り点検を実施する予定です。
佐渡里想人・会員の皆様、ご安心ください。

f:id:takumi-2jam:20180126191957j:plain

佐渡 気になる記事/レモン市場/古民家

気になる記事を見つけましたので、この場でもリンクします。 
 「レモン市場」という言葉(経済用語)の意味は下記のリンクにも書かれている通りですが、佐渡の中古住宅や古民家の取引でもそうならない様に願いたいところです。
 たとえば、田舎暮らしを始めようとして古民家を取得する場合は、元の所有者がどれだけ維持し続けてきたかどうかが、その建物の価値そのものを大きく変えると私は思います。(単純に空き家になってからの年数で判断しない方が良い時もありますので)

ameblo.jp

 また物件を見る際は不動産業者だけでなく、傷み具合など判断できる建築士に見て(インスペクションして)もらう事を私は薦めます。その際は建築士に対する費用弁償が前提です。(専門家の眼で確認してもらう訳ですからね「^^」)
 これからの佐渡島は加速度的に古民家や中古物件が 出てくると思いますが、まずは物件を扱っている不動産業者が信頼のおける業者かどうかを調べた上で、先述のとおり専門家と現場をまわり適正なアドバイスを受け、確かな物件を入手される事を私はお薦めします。そうすることで工務店施工にしようとDIY施工にしようと、全体を大がかりに修繕することなく施工費も抑えてゆけることにつながります。

f:id:takumi-2jam:20180115210012j:plain
 写真の物件は現在私が相談を受けているものですが、床の傷みが気になるものの、まずまず良の物件だと思いました。またこの記事が、これから佐渡島で中古物件や古民家を購入し住まい続ける方々のお役に立てば幸いです。

f:id:takumi-2jam:20180115211700j:plain

佐渡 ブログ再開!/寄り添う家づくり

新年明けまして、おめでとうございます。
昨年の10月半ばから約3か月の期間ブログやSNSを休んでおり、私をよく知る方々にはご心配もおかけしましたが、鏡開きの本日より再開しますので、よろしくお願いいたします。(元気ですから、ご安心ください「^0^」/)

)f:id:takumi-2jam:20180111175155j:plain
「お客様に寄り添う家づくり」
 SNSやウェブ更新を休んでいた3か月間ですが、仕事面では忙しくさせて頂いておりました。築80年越える古民家で介護と子供家族が集える為のリノベーション、築100年の古民家で多用途に使えるダイニングキッチンのためのリノベーション、築50年経つ住まいで介護のしやすさを想定しつつ子供家族が快適に暮らせるためのリノベーションなどなど。(どの現場もお客様のプライバシーに配慮し、ウェブでの公開は控えています)

f:id:takumi-2jam:20180111215903j:plain

f:id:takumi-2jam:20180111221739j:plain

f:id:takumi-2jam:20180111222630j:plain
 そうした現場で、お客様のご要望(目的)を一言で済ませるなら「将来とも使いやすい家に!」となりますが、各物件とも同じ回答では無く、それぞれの家族に合わせた”使いやすさ”を考え提案する必要がありました。(床壁天井内など仕上げると見えなくなる部分の断熱・気密性向上は当然の事として)目的は同じでも、具体的には異なる提案を考え続けていました。

 今年もそうした「お客様に寄り添う家づくり」を、各職人と共にチーム力で仕上げて行きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。佐渡島の小さな工務店なので、数多くの事は出来ませんが、各現場でいろいろ提案をし満足度の高い家づくりをしてゆきます。

f:id:takumi-2jam:20180111222742j:plain

f:id:takumi-2jam:20180111222452j:plain

 


佐渡 ひょうご屋/個展のお知らせ

f:id:takumi-2jam:20171014171437j:plain

佐渡島・小木地区に在るシェアスペース「ひょうご屋」さんで、個展が行われます。
「くまのひでのぶ個展:風が歌うから ぼくはどこまででも行こう」です。
作者くまのさんがこのシェアスペースで個展を行うのは2回目。
前回は今年の3月に行われましたが、たいへん好評で、可愛らしく、気持ちの安らぐ作品が多数展示されていました。(以下リンクは、前回のもの)

http://reimikumano.wixsite.com/lots-of/single-post/2017/02/28/%E3%81%B2%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%94%E5%B1%8B%E3%81%A7%E5%88%9D%E3%81%AE%E5%80%8B%E5%B1%95-%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%81%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82

「くまのひでのぶ個展:風が歌うから ぼくはどこまででも行こう」
◇日時:平成29年10月18日~23日 11:00~17:00
◇場所:シェアスペース ひょうご屋
◇住所:952-0604 新潟県 佐渡市小木町483
「会場の雰囲気 1階」
オーナー様の、築70年の町屋を良い形で残し使って行こう!という心意気に共鳴し、私どもでリノベーションしたシャアスペース「ひょうご屋」も、徐々に徐々に良くなりまして…『こんな場所を使ってみたい!!』という場所に仕上がっています。(DIY企画で改修した2階もイイ雰囲気です。)

f:id:takumi-2jam:20171014172328j:plain

個展の期間中、多くの方がこの場所を訪れて頂ける事を願ってます。
是非、お越しください「^^」

f:id:takumi-2jam:20171014172431j:plain

佐渡 使い続けられる可能性を残す/土蔵の土間修繕

床下の環境が湿気や風通し不足でとても悪く、シロアリ被害も加わり床そのものが部分的に傾斜したり落ちかけた土蔵の修繕対応を過日しました。
「将来も使い続けられる可能性を残す」
《土蔵は残したいが将来の使い道は未定》…そんなお客様とのやり取りで考えたポイントは、使い続けられる可能性を残す事でした。
 具体的には、板床と下地木材を撤去、防湿シートを敷設した上に土間コンクリートを打設し、直下地面からの湿気を極力抑える事と、石積み基礎の換気口から蛇やネズミ、ネコが侵入して来ないなどの対策を施す事にしました。

f:id:takumi-2jam:20171012190043j:plain

f:id:takumi-2jam:20171012190114j:plain

 ただ結果として土蔵の出入り口や階段周辺は、60センチほどの段差が生じていますが、将来再び木製下地に床を張ったとしても安心していられますので、程よい過程で工事を止める選択をしました。
将来の自由度を保ちつつ、悪い状況を元から解決できたように思います。
「薬剤を使わない判断」
お客様は薬剤を使用したシロアリ駆除を当初考えておられましたが、有害でもあり薬剤の効く一定期間を過ぎたら意味をなさない事が、今回の判断を決めました。
根本的な解決方法は、床下の悪い環境を改善することだと理解した上での判断でした。


佐渡 しなしなと古民家/素足で、くつろぐ

ブログ更新がご無沙汰して、ご心配をおかけしました。
いろいろと何かとで?忙しくさせて頂いてます「^^」

「子供が真っ先にくつろぐ」
お客様が移り住む前にちょっとした仕事がこの現場であり、現在進めています。
それ以外はハウスクリーニングも終え、引っ越しを待つばかりです。

f:id:takumi-2jam:20171012182328j:plain
写真は、取説時のもの。
「素足の方が、気持ちいいよ」というお母さんの許可が出たら、お子さんたちは嬉しそうに床の感触を体全体で楽しんでいました。

f:id:takumi-2jam:20171012182457j:plain
《対面キッチン側から》
使用した床材は杉材で、蜜蝋ワックス仕上げを施しています。
自然な感じで仕上がり、肌触りや香りも楽しめるので、お客様から喜んで頂いてます。

f:id:takumi-2jam:20171012182844j:plain





佐渡 新穂まちブラと六丸亭/その2

9月23日に行われた新穂の旧料亭で行われたフォーラム。
前半は、とても楽しくためになった町歩きでした。

takumi-2jam.hatenablog.com

f:id:takumi-2jam:20170927200258j:plain
そして、後半は六丸亭を会場にして「この建物の価値と活用の提案」から質疑応答へと流れは進みました。

f:id:takumi-2jam:20170927191305j:plain
《フォーラムの光景/桜の間》
「六丸亭の沿革」
大正5年に建てられたこの建物は、料亭として始まったが、その後戦争の影響で工員宿舎や旅館として使われ、昭和40年代まで旅館だった。それ以降から5年近く前までは、所有者の住宅だった。(現在は、料亭部を除き倉庫として活用)
「エピソード:日本画家/土田麦僊の創作場所」
兄弟の苦境を救済すべく(地元出身の日本画家で大家)土田麦僊が、この料亭に5日間泊まり込み創作したエピソードがある。

f:id:takumi-2jam:20170928084100j:plain
《土田麦僊の絵/舞妓林泉》

f:id:takumi-2jam:20170927195728j:plain
《柿の間》
「作り」
メインの座敷二部屋は、とても丁寧な作りをしており、桜の木だけを使った《桜の間》と柿の木を使った《柿の間》になっている。
「活用提案/まちの駅として」
土田麦僊の作品展示、芸子さんを招いたイベント、祭りやその場を使いたい人たちの会食スペースなどで地域を盛り上げてゆく様な活用を図る。
※配布資料より要約抜粋(作成:ヘリテージマネージャー3期生佐渡チーム)

f:id:takumi-2jam:20170927193413j:plain
《発表してくれたヘリテージマネージャーの皆さん/お疲れ様でした》

「六丸亭活用の私的振り返り」※箇条書き御容赦
①質疑応答でもご意見有りましたが、交差点近くに建つこの建物を「町歩きの拠点」として位置付けるのは良いと思う。
②楽しい町歩きをしてもらうのにガイドは欠かせない⇔ガイドの育成
③町歩きガイドの育成に関連し「地元民が地元の事を知る機会」が大切
 《足元発見!!的な》
④所有者と利用範囲や賃貸料のルールを作った方が使いやすくなる。
 維持管理を考えたら、ただの利用はダメ。
⑤企画・運営する地元の柔軟な組織の必要性
 過去の祭りの際に、地元商工会青年部がここを使ってみた話を聞き。
⑥この地域は、(背面の)川側にも魅力がある。
ひとまず、こんな印象でした。
良い雰囲気のする建物ですし、(所有者からも協力を得て)上手く活かせるとイイですね「^^」

f:id:takumi-2jam:20170927200034j:plain

f:id:takumi-2jam:20170927200108j:plain

f:id:takumi-2jam:20170927200135j:plain

f:id:takumi-2jam:20170927200159j:plain

f:id:takumi-2jam:20170928085735j:plain