工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡での田舎暮らし U&Iターン考

インターネットの普及のお陰で、調べ事がある程度容易になり助かっています。

先日も「田舎暮らし」をキーワードにして検索をした所、U・Iターンに対する全国の取り組みが出ているウェブを見つけました。
田舎暮らしチャンネル:http://www.inaka.cn/
そのウェブでは『お試し田舎暮らし』に取り組んでいる事例も紹介されていました。
事例1:山梨県南巨摩郡 http://www.j-cast.com/2008/09/27027566.html
事例2:栃木県矢板市 http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200809240019.html

こういった事例を見ますと「田舎暮らしの企画」は自治体任せではなく、民間との協労・連携が必要だと思いました。(自治体だけでは、踏み込めない部分も多く有る為です。)

現実として…生まれ育った佐渡へ12年ぶりにUターンしてきた私も、故郷であるこの場所は習慣や人付き合いにしてもなんとなく覚えている事もありましたが、住み始めてからわかる事の方がはるかに多かったのでした。そう考えますと、佐渡をはなれて40年といった団塊世代のUターン希望者からすれば、佐渡の事はほとんど分からない方が多いのかもしれません。

また団塊世代の人達にとっては年齢的にも佐渡の医療や福祉、行政サービスに疑問や不安を持つ人々も居られる、と思われます。

自然が豊かだから、海の幸・山の幸に恵まれているから、という田舎暮らしの良い一面だけでは、安易に終の棲家を佐渡に移すとは、考えにくいと思われます。

U・Iターンを考えている人々にとってみれば、自治体の努力により医療・福祉が充実していたほうがより安心なのだと思うし、佐渡島人にとっても同様です。

現在、私共が古民家再生の仕事をさせて頂いた数名のお施主さんは「別荘的な田舎暮らし(家の使い方)」をしていて、本格的な田舎暮らしの前のウォーミングアップをしたり、今後も別荘的な使い方をするなど様々です。

佐渡市でもU・Iターンに取り組み始め今月18日に(準市民を対象にした)佐渡体験ツアーを実施しますが、全国の取り組みと比較してみると、もっと掘り下げた(U・Iターン者にとってより親身になった)佐渡らしい企画の実施が望まれると思いますし、民間的には地域の習慣も現代生活に対応させた改良も必要になってくると思います。

佐渡の活性化を目指しU・Iターン者を招く事は、佐渡の行政と民間の双方に改良や変化を招く事にもつながり、今後の取り組みが期待されます。