工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 U&Iターンツアーによる再生民家見学を終え《後半》

続いて若いお祖母さんが娘さんと可愛いお孫さんを連れて来てくれました。
2人のお孫さんは玄関から入ると裸足になり、杉の無垢床の上で気持ちよさそうに遊んでいて、それを見ていた娘さんも「足触りと木の香りがとてもよいですね。」と喜んでくれました。
このご家族が住んでいる家も田舎造りでかなり古いらしく、間取りや木製建具なども似ている点が多い為「再生した民家」では、まるでその家族の家が蘇った気分で建物内を見学されている様子でした。

そのご家族が帰り際、ツアーの方達が入れ替わる様に入ってこられました。
関係者を含め40名近く居たと思われる方々の多くは、再生した民家に大変興味深い様子でした。

滞在時間も限られていたので、さっそく中に入ってもらい、僕の方から以下の説明をさせて頂きました。
・この家が再生された経緯
・再生後の家の使われ方と今後の使われ方
・この再生工事にかかった費用(工事費)
・3者(施主、設計者、施工者)で話し合った事
・維持管理を含めた減築について
・家の管理の事について(佐渡里想人について)

その後参加者と、以下の質疑応答をしました。
佐渡の土地について(大まかな坪単価)
佐渡の古民家について…潜在する売り物件と土地

また再生したこの古い家はツアー参加者に「田舎暮らしのイメージ」や「懐かしさ」も思い起こさせてくれたようでした。ケヤキの大黒柱を触る人が居たり、食堂の吹き抜けにある煤けた”黒壁”や細かい組子の入った障子戸や板戸をじっくりと見入っていたり…。

古民家ゆえに、決して新しくはないのだけれど「本物が目の前にある」事が参加者に喜んでいただけたようです。また佐渡で住み始める際に、分譲地での新築や建て売り住宅だけでなく、古民家の再生も佐渡では可能であり、田舎暮らしを夢描く参加者の皆さんにとっても《住まい方に対する選択肢は広がった》様に思いました。

※「ツアーを終えの後半」は以上ですが、明日以降にでも《ツアーを終え総論:トータルで考える》をこの場で書いてみようと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追記《感謝を添え》
このツアーでは、再生した民家のお施主さんだけでなく、駐車場の地主さんや朝から手伝ってくれたMさん、その他多くの方のご理解も得て、僕自身も意義ある時間を過ごさせていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。

ありがとうございました。