工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 ”改修工事S" 造作材の加工

「改修工事S」の現場では、内部造作が順調に進んでいます。
骨組下地はかなりの部分完了し、無垢材による造作化粧枠などの加工を、僕が現場採寸し納まりを段取りした上で若手のスタッフが工場で取り組んでいます。

業界では、多くの化粧造作材を合板や集成材、MDFなどの基材に化粧シートを貼って”本物っぽく見せる建材”も多く流通していますが、ウチの会社の場合は無垢の木材だけを使う様にしています。
それでも過去には、ウチでもこういった偽物も使った事は有りましたが、以下のシンプルな理由で使わない事にしています。

無垢の造作材を使う理由は…

・お施主さんの為に、化粧枠一つでも長持ちさせる選択を優先している。
・無垢材は生きているので、調湿や香りなどの効果も期待できる。
・自社の職人が手作りで加工・取り付けする事により、大工技術の低下を防ぐ事にもつながる。
・建材だと廃番などの可能性があるが、無垢材であれば自分達でメンテナンスの対応が可能な為、対応が早く行える。(廃番で部品が無くなり、それほど年数の経っていないのに全部取り換え…といった事例を減らす事につながると思っています。)

…といった事です。

何よりも「お施主さんが居てこそ、職人達は腕をふるう事が出来る。腕をふるうのであれば、長持ちするモノを作る。」と考えています。