工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 歴史を感じながらの仕事

昨年お世話になった或る神社より、拝殿の天井修理と厨子の修理依頼を受け、昨日から工場で取り掛かり始めました。
宮司さんと宮総代さんにより一昨日の15日にお祓いを済ませ、昨日僕達が現場入り。

元々松材を多く使って作られていた厨子の為、虫などに蝕まれ今回取り換える事になった材料・部品は、一度全体の寸法を測り、丁寧にはずしてゆきます。

そして工場で部品ごとに分け、原寸図面を書き、大きめに木取りをした材料の寸法を決めたり、えぐったり、丸めたりして行く事になります。


今日勾欄の部品の一部から、いつこの厨子が作られたのかを示すものが出て来ました。
達筆な字で「安永4年…」と書かれています。

安永4年と言うと西暦1776年、驚いた事に今から233年も前にこの厨子は制作された事になります。

なお今回の修理で使用する木材は、佐渡産のアテビを使用し、地域の人達が末永く安心できる様にして行く事になっています。