工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 引き渡し後が始まり

お施主さんの来島された日に、取扱いを含めた引き渡しの説明をし、翌日またお宅へ出向き「改修後の感想」や使い勝手をメインテーマにお話しを伺いました。
この物件に限らず、お客様が使用された後にお聞きする話は、今後の仕事にも良い影響を与えてくれる事柄が多いものです。(自分なりの改良点や反省点、提案して良かった点などいろいろ浮かび上がります。)

改修工事では特に、「(住設機器や仕上げが)ただ新しくなった」だけでは使い勝手の面で解決しない事も多く、どれだけ良い提案をできるかが「住まいの仕上がり」を左右する、と僕は思っています。

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今回の引き渡し後のお話でも…
「以前と変わらない広さなのに、より広がった気がするし、使いやすい」
「外の景色や明るさ、風が以前よりも効果的に感じる」
「壁や床に使った木の香りが良い」
「床材の足触りが柔らかく、冷え冷えとしないのがうれしい」
「小さなストーブだけで十分に温かい」
「今回の改修で収納が多くなり使いやすくなった」
…といったご感想をいただき、僕もこのお宅の仕事に従事させてもらった有難味を感じるのでした。

とはいえ僕たちの仕事は引き渡しが、終わりではありません。
将来の自然災害や経年変化に伴った対応に備え、お客さまとともに家を育んでいる様な気持ちで居ないといけない、と僕は思っています。
そして今後も佐渡で「いたわり続ける工務店」として頑張ってゆきます。

「古い家族写真を見て」
お施主さんをターミナルまで送った後で片付けに伺い、ふと気配を感じ見ると、飾棚にご家族の記念写真。
写真では、既に他界された先代のご夫妻と若い頃の御施主さん、そして御兄弟が中睦まじく写っていました。
そしてもう1枚は先代のご夫妻お二人の写真。
妙かもしれませんが、僕はこれらの写真に手を合わせ、あらためて工事にかかわれた事を感謝申し上げました。
そしたら、引き渡しを終えた後の寂しい気持ちまでもが、グッと込み上げてきました。