工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 民家づくりの増築工事/建具の建付けを終え

本日の佐渡は、連日の晴れ間が続き、さらに暑くなりました。
夜は比較的涼しいので、まだ過ごしやすいのですが、慣れない暑さは日に日に増してゆくようです。
車の走行中も、加茂湖の水面はギラギラと眩しい状況でした。
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「こだわりを実現する為の時間/木製建具の職人魂も感じた」
こだわりを実現する為、長期に渡りかかわらせて頂いているこの現場も残すところは木製建具となり、お施主さんと建具のデザインや方向性をある程度決めた後、高齢の建具職人は制作に入ってくれました。
ただ建具の制作は、私が思った以上に納期を要しましたが、それでもお施主さんと私は(気を揉まずに)楽しみにしておりました。
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その建具が昨日現場で建付けを終え、今日はその建具の色決めで段取りを行いました。
「予想以上の良い建具になりましたよ。」
「あの職人さんだからこそ、ここまで頑張ってくれたんでしょう。」
お施主さんは、(現状は未塗装の建具ですが)とても満足のご様子です。
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塗装業者のスタッフが、施主と私のやり取りを細かくメモしてくれています。
現場の進みここまで来ても、色決めは慎重を要します。
たわいもない会話から始め、私の持つイメージをお話しし、施主さんの要望を盛り込んでゆきます。
こういった柔らかい打ち合わせが、実は最後に「モノの品格と住宅の品格」を決めて行きます。
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「モノの品格⇔家の品格」
家づくりでは、色に関して「絶対こうしなくてはいけない」という規制はありません。
私の場合は、長くご愛用頂ける家を目指していますので、お施主さんとの打ち合わせを繰り返し微妙なニュアンスをヒントにして一つの結論を導いています。
(たとえば営利優先で)「何でもいい」という投げやりで安易な決め方は、せっかく依頼してくれたお施主さんを後悔させる気がしています。
そのため、こだわりを実現する為の時間を、私はお施主さんと大事に共有しています。