畑野地区にある長谷寺(ちょうこくじ)、傾斜地という立地条件で石垣や石段と木造建築の取り合いが、佐渡の寺社建築でも優れていると私は思っております。
通常の大きなお寺であれば、平坦で広い敷地へ様々な用途をもった建物が配置されますが、ここでは傾斜地という立地条件に建っています。
そのため立体的に奥行きを感じることが出来ます。
そこがこのお寺の豊かさと言いましょうか、特徴になっている気がします。
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これは寺社建築ですが、家づくりのスケールに置き換えても参考になります。
住宅でこれだけの段差は確かにキツイのですが、立体的にスペースをつなげて行く点で見て行くと気付かされることも多いのです。