工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 気持ちに合う本に出会う/「小屋から家へ 中村好文」〜「ちょっと一言」

昨日は、建築士関連の講習会により新潟出張でしたので、乗船前の空き時間を活かしていつもの書店へ。

佐渡島で家づくり(設計・監理・施工)をしている私ですが、常々「(家を)より快適で、シンプルな家をつくりたい」と考えていたこともあり、建築家・中村好文さんの「小屋から家へ」(TOTO出版)という本を購入しました。
中身は、中村さん自身の作品だけでなく、いろいろな”小屋”が掲載されていて「小さいながらも豊かな空間」を強く意識づけてくれる内容の本です。(また写真家・雨宮さんの写真は、雰囲気がとてもイイ感じで、伝わってきます。)
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「ちょっと一言」”この時期、家の新築や増改築をお考えの皆様へ”
今年は、(次年度に向けた)消費増税の可能性もある為、住宅の建設は施工業者側にとって「駆け込み需要の追い風(販売のチャンス)」になっている現実を否定しませんが、一方で需要だけが増えてもキチンとした施工が追いつくかどうかが懸念される側面もある年です。(仕事量は急増しても、職人の数が急増することは有り得ませんから、手抜き工事や質の低下も心配されます。)

また今年の9月末までに工事請負契約をしていれば増税後も5%の消費税で済むという「経過措置」や次年度仮に消費税が上がった場合でも、住宅取得に関して需要の著しい低下を招かないように減税などの方策を検討している段階でもあります。

私は施工者側でもありますが、上記の状況は「住み手と作り手の双方納得できる家づくり」の環境とは別のモノである気がします。
表現が悪いかもしれませんが「消費者を煽られるだけ煽っている状況」でもある為です。
(税が上がるまで)時間が無いから!と省かれた設計や施工で家が作られるのは、お施主さんご家族にとっても良い事ではありません。
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最近の消費税関連のニュースを見ていて、話が大きくなって恐縮です。
話を家づくりのポイントに戻しましょう。

まず家づくりをお考えの方は「どんな家を建てようか?どんな間取りが良いか?」というアプローチよりも「どんな生活のできる家が良いか?」を、家づくりの専門家と話し合ってみたら良い、と私は思います。
加えて、その話し合いの時間は、家が実際出来上がった際の価値観(快適感や満足度)を大きく左右しますので、(施工者の都合や世間の煽られている状況ではなく)じっくり進めることを、お勧めします。