工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 ふつうにカワイイおうち/電気配線に際し

「図面だけに頼らず、ちょうど良い場所に」

現在工事を進めているこの現場では、電気配線を行っています。
配線は、お客様と打ち合わせをし図面化したものをもとに進めていますが、図面だけで「ちょうど良い場所」にスイッチやコンセントが設置される、と私は思いません。
と申しますのも、私が接してきたお施主さんは身長も皆異なっていますので、使いやすい高さも自ずと変わってくる、と考えているためです。
コンセントの位置が設備図面上で「FL+300ミリ」だけで施工しては、扱いにくい所も出てきます。
そのため私は簡単に図面化したら、(ご覧の写真の様に)お客様と現場で程良い高さや位置を決めてから、配線を行うようにしています。
更に付け加えますと…コンセントやスイッチの位置は、周辺とのバランスを考慮しておくことも大事な事だと考えています。

下の写真は、この現場のコンセント位置を示した例です。

場所は台所で、流し台のカウンター上と窓との間の腰壁にコンセント(ボックス)を付けました。
写真ではわかりにくいかも知れませんが、私が書いた桃色のテープには「このコンセントの場所と仕様、こだわる位置」を記載しています。

「ポイント/お客様の家を作っていますので、業者任せをし過ぎない様に」
家づくりでは、各職種で聞きなれない専門用語も使われるので、お客様はその打ち合わせが面倒だったり、打ち合わせに時間を費やす事に非合理的だと思われるかもしれません。
またすべてを業者任せにすることは容易ですし、時間もかからず一見楽なように思えます。
しかし、それでは「快適な家から遠ざかって」しまいます。

「家の快適性を増す答えは、現場に在ります」ので。

という事で…工事が終わり、引き渡しを終えた後は「我が家」になる訳ですから、工事期間中でも打ち合わせをして、分からない専門用語はどんどんお聞きになり、図面に頼り過ぎたりと業者任せにし過ぎないようにされた方が良い、と私は(自分の於かれた立場であっても)思います。

「ご納得できる、家づくりをしてまいりましょう!!」