佐渡 古いものを活かし直す/小屋を住宅に/左官の仕事
4月に入って1週間近く経ちますが、今日の佐渡では雨に交じりアラレが降りました。
そんな肌寒さの戻る中、この現場では左官職人による作業が行われました。
「階段の型枠作業中」
作業内容は、鉄筋コンクリートによる階段づくりです。
傾斜している敷地に建つこのお宅では、ある程度まで階段で降りてからでないと、これから内部改修する床との取り合いが悪くなります。
そのため私は、解体工事当初から「床や階段は、どの高さが一番適切だろうか」を考え続けながら現場に通いました。
古い建物の改修工事では、後日行われる造作よりも上記に書いたような初期段階の工事(解体、基礎工事)が大切なのです。
そして本日、コンクリート製の階段を作るに至りました。
「コンクリート打設を終え」
作業は順調に進み、コンクリートの打設を終えました。
最初にある程度コテで押えてから、時間を空けてコテ抑えの作業を繰り返します。
その空き時間に、左官職人と話をしたところ…
「川上さんの進め方は、間違いが無く安心して進められる。コンクリートは固まってしまえば、やり直しはとても厄介なモノになるからさ。」と話してくれました。
ベテランの職方さんにそう言われるのは、とても嬉しいことです。
現場監理で通い続ける回数が新築工事より増える古い建物の改修工事ではありますが、私どもに仕事を依頼して下さったお客様のため、考え続けアイデアを練り現場に活かし続けるつもりです。
メンドクサイとか厄介などと思いません。
今後の為にイイ苦労をさせて頂いている気がしております。