佐渡 自家製の出汁魚/トビウオの季節
本日も、晴れ間に恵まれた佐渡島です。
「自家製の出汁魚づくり」
昨日のこと、仕事の所用で通りかかった両津湊で、妙に懐かしい匂いがしてきました。
両津湊は私の生まれ育った地域で、小さい頃は各町内に魚屋さんが有りましたが、今は数えるほどに減りました。
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ちなみにその匂いは、私の知り合いでもある元・魚屋さんからしておりました。
《トビウオをさばく》
ご了解を得て入らせて頂いたのですが…土間使いのミセで、魚を焼く香ばしい匂いが立ち込めていました。
焼いている魚は、地元で揚がったトビウオ。
丸々としたトビウオをご主人がさばき、奥さんが炭火で炙っていました。
先ずは串にさした魚を焼き魚の様に焼き、その後串を外し上の網に置き遠火で炙りながら乾かして行きます。
出来上がった出汁魚のトビウオは、(お味噌汁やソウメンに合う)あっさりしたとても美味しい出汁が出ます。
《トビウオを炙る》
子供の頃に嗅いだこの匂いは、「地域の初夏の匂い」でした。
私は匂いと共に、御夫婦の作業する懐かしい光景を、とても嬉しく思いました。
《立葵の咲く頃》