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工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

新潟 ヘリマネ4/長岡造形大学にて

暑中(酷暑)見舞い申し上げます。
佐渡も30度を超える暑さが続いております。
ご覧の皆様も、暑さに十分ご注意ください。
・・・
「様式と手がかり/長岡造形大学にて」
寄り道が楽しすぎた事もあり、すっかり本題の「ヘリマネ4」のアップが遅れてしまいました。ご勘弁を願います。

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この回は、長岡造形大学で同大学の平山教授が講師で進めて下さいました。
「歴史的建造物調査」について、主題は以下の2点でした。
1:なぜ歴史建造物調査が必要なのかー国登録有形文化財に向けて
2:歴史的建造物に向かうーどうすれば建物を知ることができるか
文字表現では堅苦しい感じもしますので、要約すると以下の通りです。

1:古い建物などの保存に値する価値を調査で見いだす事が大事です。

それにより、国登録有形文化財に登録する事も可能です。
調査で一番難しいのは「保存に値する価値」を見つける事。
また「いつ建てられたのか」も重要なポイントになります。

2:手法として「いろいろな見方をする」事が大事です。
もう少し詳しくすると「全体を見る」「平面を見る」「細部を見る」「歴史的背景を見る」という事になります。

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 たとえば古い町屋建築であれば、全体を見た場合「軒高が低い」「屋根勾配に特徴がある」といった事ですし、平面を見る場合「通り土間の有無」「中庭の位置や特徴」となりますし、細部では「建具のデザイン」「格子の形状」「使用材料」などで建物の特徴をつかむようにして行くことになります。
歴史的背景を見るでは、昔多くあった地域の大火の前後なのかどうか、といった事も役立ちますし、小屋裏に「棟札(むなふだ)」が在れば、そこにいつ建てられた建物であるかは理解できます。ただし増改築を繰り返している場合は、注意が必要です。なんとなくつじつまの合わない箇所が見つかった場合は、その可能性も否定できませんので、もう少し調べて行く必要が有ります。

建てられた年代を調べるのに面白いと思ったのは、写真でも掲載しましたが「木の加工痕」でも大体の時代設定ができる点です。
その他寺社建築であれば、彫刻などの様式で建立した年代を特定できる場合も有る、との事でした。

歴史建造物を調べるのは、なかなか奥が深いですね。
以前のヘリマネレポートでも書きましたが、(思い込みで決めるのではなく)推測を確かめて行く歴史考証が大事なのです。