工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 年末に煤まみれ/移築再生の準備

以前ここでも掲載した茅葺き民家の解体。
その解体工事で搬出された一部屋の構造材を再活用(リ・ユース)して、新しい建物を再構築しようと考えています。

「猫のいる家の断熱改修」の現場から造作工事を終え戻ってきた大工スタッフと共に、主となる古材の煤を落とし、広い場所で並べ直しをして検討に入りました。

煤まみれの古材は一見するとそのまま使用できる様に思いがちですが、長年建って来た中で老朽化したり、害虫や湿気、雨漏りなどで腐食している場合もありますので、そこを丁寧に見定めないといけません

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《古材の並べ直し》

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《解体前との照合》

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《仮並べで骨組みのイメージを膨らませる》
今回の煤落としや並べ直しにより、大きな丸太梁が1本だけリユースできない事がわかりました。そこで代替えとなる丸太梁は、新しい材料で対応せざるを得ませんが、工場内で数年前から自然乾燥してあった佐渡産の丸太を使用し、対応にあたるつもりです。
またこうした地道な工程を踏むことで、お客様からも安心して頂けると思います。