佐渡 約25年物の新品!?/地松の曲がり梁
雪降っては溶けを繰り返している佐渡島。
ただし気温は寒いままです。
「地松の曲がり梁」
古材をリユースする新築物件では、調査を進めて行く事で老朽化した材料の取り換えも出てきたため、工場で長く保管してきた新品の(自然乾燥)丸太梁を使用する事にしました。
この丸太梁は、地産材の松。
島全体の松が、松くい虫の被害に合う前に伐採したもので、今ではなかなか手に入らない樹種でもあります。
先ずは、ストックしてきた材料を複数並べ、取り換える材料に適しているかどうかを判断してゆきます。
またその判断には、材料の大きさや長さだけでなく”曲がり具合”も大事な要素となりました。
幸い、既存のモノに近い曲がりをもった材料がありましたので、今回はその材料を使うことにしました。
松くい虫の被害は、昭和61年頃から佐渡島で始まり平成6年ぐらいにその被害のピークを迎えた、と聞いたことがあります。
そうしますとこの材料は、かれこれ25年ぐらい前の木材ではないかと思います。
生前に父が用意しておいてくれた…と思いますと、ありがたい気持ちになります。
《昨日の日中/柿畑にて》