佐渡 揚幕の台を製作/子供たちのために
雨・雪が降らなかった分、いくらか暖かさを感じた本日の佐渡島。
日中差しこむ日差しは、室内であれ車中であれありがたいものです。
「揚幕の台を製作」
佐渡中等教育学校という中高一貫校が佐渡島にあります。
この学校では設立当初から島の芸能・文化を学ぶカリキュラムも組まれ、生徒さんが「能」を学び夏と2月の上旬に発表を行っています。(夏は本格的な舞台である本間家能舞台へ出演、2月は体育館で行っています。)
今回私どもは、揚幕用の台を製作することになり、明日の発表に向け本日据え付けてきました。
揚幕は、舞台にかかる橋掛かりの先にかかる幕の事です。演者が出番を迎えると、5色の幕が2本の竹でまくり上げられ登場してきます。
使用した材料は、佐渡産の杉と松と竹。
地松の大ぶりな材料に、ホゾ差で柱を建て、その柱の間に竹を架け渡すシンプルな形状で作っています。
なおこの揚幕は、新潟で長年能に励んでいた団体から譲り受けた品でした。
若い生徒さんたちが佐渡島の伝統芸能を学び、いつか大人になった際もこうした芸能や島の文化の豊かさを誇りに思えてもらったら、何よりだと思います。