工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

秋田・能代市1/2 大家・西方先生と会えた!

今週の15,16日の2日間に渡り秋田県能代市まで研修に行って来ました。
今回と次回のブログでは、この研修で私が得た事を書き綴ろうと思っています。

始めから余談めいて恐縮ですが…研修のタイムスケジュールを見た際は、移動に伴う車中時間がかなり長い≒秋田県はかなり遠く、佐渡島から参加の場合は前後拍となるので、かなり躊躇しました「^^」>
しかし今回の研修では「高気密・高断熱の大家」である西方里見先生(西方設計 主宰)から直接受けるセミナーと竣工住宅の見学が何よりも私にとって最大の目的となり、参加した次第です。

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《講義をされる西方先生》
ちなみに西方先生は、35年ほど前から高気密・高断熱の木造住宅を設計し日本各地で作り続けており著書も出している方ですが、最近ではパッシブハウスジャパン(PHJ)主催の「エコハウス・アワード2015」でエコハウス大賞を受賞されています。(この受賞物件は、新潟市内の住宅設計・施工で実力があり大変人気もあるオーガニックスタジオ新潟さんが施工された物件です。)
※以下、大賞物件のURLです。

award.passivehouse-japan.org

さて…セミナーでは、これまでの住宅の実例をもとに、いろいろな工夫をされてきた事を話してくださいました。(断熱材や暖冷房の仕様)
西方先生の作る住宅は、熱損失係数(Q値)※1で1.0を下回ります、と専門的に書いても一般の方にはわかりにくいので、表現をあらためます。
『西方先生は、すごく燃費の良い家を、作りつづけています』
※1:熱損失係数というのは、外壁や窓、天井・床などから逃げてゆく熱の総量を、延べ床面積で割った数値です。
そして、この数値が小さいほど断熱・気密性が良く、結果として光熱費を抑えられる「燃費の良い家」となる訳です。(国内でも冬期に日射が確保できる地域によれば、このQ値を下げて行く事で「無暖房の家」も可能です。)

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そして翌日は、西方先生の設計した住宅を先生の説明付きで見学し、実物で学ぶ貴重な機会に恵まれました。図面や写真では分からない&わかり難い事も、実物は自分なりに合点!がゆきます。

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《見学物件の全景》

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《見学物件の内部①/ダイニングコーナーの雰囲気》
この住宅は新築で、開口部も含め断熱・気密のレベルの高いモノが使用されていましたが、部分的に古材が上手く使われていました。(どうしてもそうした所にも、私的に目が行ってしまいます「^^」>)

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《見学物件の内部②/リビングから前庭》

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《ご主人と飼い猫さん》

またお施主様が長く愛用している家具などもイイ感じで置かれ、住まい手のセンスもすごく良いと思いました。
以上です。

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《西方先生と私/懇親会の席で》
唐突かもしれませんが…結論としましては、私たち川上工務店佐渡島で「燃費の良い家づくり」をします!