工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 小規模リノベ/安全配慮と遊び心を備え 2

 朝晩涼しくなって来たのに伴い、金木犀の甘い香りがしているこの頃の工場です。
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過日、この現場では階段の取り付けを行いました。

先日も書いたように、新たに設えた部屋は中庭に面する部屋から更に奥に入っており直接的な日射の無い部屋になります。
そこで部屋の間にもともと在った肘掛窓サイズの開口部(間口1.4m×高さ1.8m)を往来できる様大きくしました。
しかしそこで生じたのが約50センチほどの段差です。
間接的な採光は、先述の飾り窓的な開口部よりも、ここがメインになりますので、思い切って開口部の幅いっぱいの階段を製作する事にしました。

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《広幅階段の取り付け/既存の部屋から新設した部屋を見る》

幼児と乳児のいる夫婦ですし、御夫妻はお子さんを抱っこして部屋同士を往来する事になったり、幼児は段差を面白がって飛び降りたりして遊ぶ事になるだろう…と考えました。

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《段板に彫った滑り止めの溝》
安全配慮としては、階段の段数を増やし上り下りしやすくしつつ、滑り止め用に段板へ浅めの溝を彫りました。しかし、それでも危ないようであれば、部屋同士にフルオープンできる引き戸や階段手すり壁の取り付けを想定していますが、それらの方策はご家族が使ってみてからにしようと思っています。

実際の所、小さな子供は何をするか分からない…と思いますが、彼らの想像力や遊ぶ力はこの段差を楽しんだり気を付ける事で心身ともに成長してゆく事を願っています。

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《夕暮れ時に/彼岸花
佐渡島も秋が徐々に深まってきていて、真紅に咲いていた彼岸花も色あせてきています。