工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

新潟 コラボショールームを見学/体感できる良さ

先だって新潟での所用を兼ね、水周りメーカーのTOTOと窓メーカーのYKKAP(PPAP♬では、ございません/笑)がコラボした新しいショールームに行って来ました。
今回是非とも!と思っていたのが「YKKAPの体感ルーム」
同メーカーの東京・品川ショールーム(H28年4月16日オープン)の「窓の性能体感ゾーン② : 断熱効果の体感ROOM」ほど多種ではないけれど、日本海側に今年作ったという意義は大きい、と私は思ってました。
また新築や改修を考え中の方は気軽に足を運べるメリットがありますね。

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写真の通り、体感ルームは広さや室温・外気温、エアコン機器という条件は同じです。
各部屋で異なるのは、(開口部も含めた)断熱の仕様です。

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開口部のメーカーだけに部屋名を「アルミサッシの部屋(以下ア室)」と「樹脂窓の部屋(以下、樹室)」としていますが、各部屋で体感してみるとその違いに驚くはずです。(全然違う!!って)
ア室では、アルミフレーム+標準ペアガラスという仕様ですが、悲しいかなフレームの下部では結露した水分がしたたり落ちていました。(フレームが無断熱であることが原因です。)なお樹室では、一切結露はしていません。
また部屋の温度分布やエアコンの消費電力も二部屋でかなり異なります。

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ア室では、開口部周辺特にサッシの足元フレームと室内の温度差が17度も有りましたが、樹室では1度前後でした。ア室のガラスの表面温度も室温との温度差10度ですが、樹室では1度未満でした。

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そしてエアコンの消費電力の差も、大きい!
ア室と樹室を単純比較しても30%ほど異なります。(樹室の方が、ア室よりも30%省エネ)
《注》写真の画面には「過去30日間の消費電力量」という表示がありますが、私が行った時でもオープン2日目でしたので、まだ累計中と考慮して下さい。
『重要なのは、開口部の性能だけでなく、全体の断熱・気密性能向上で実現するということ』
これまでの記事を読み、樹室で結露も無く、室内の温度斑(むら)も無く、消費電力も抑えられたのは、高性能の開口部を使ったから(樹脂窓でアルゴンガス入りのトリプルサッシを使っただけで)実現している…と思ったら、大間違いです。
原則として住宅(建物)で外気温の暑さ・寒さの影響を一番受けるのは「開口部」であり、そこを高断熱化する事はたいへん効果的です。
しかしそれだけではダメです。
床や壁、屋根の断熱・気密性能を向上してこそ手に入れられる住環境なのです。

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ショールームの場所などは、以下の通りです。
TOTOさんの商品については、あらためて後日記事にしようと思っています。ご案内、ありがとうございました。

 

showroom.toto.jp

www.ykkap.co.jp

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