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工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 古材リユースで納屋の新築/竣工しました

 従来の木造新築や改修工事(リノベーション)のほか、自分自身古い佐渡の民家が好きで仕事を続けてきた事がご縁に繋がり…古材のリユース、納屋らしくない外観といったお客様の思いの詰まった納屋を設計・施工し昨年末に竣工いたしました。

 古材のリユースでは、同一敷地に建っていた茅葺きの御母屋の解体時に出た古材などを再活用し、納屋らしくない外観という点では多くの納屋で多く見受ける切妻型の外観にせず、開口部もいろいろなモノの中から選んできました。(そうする事が出来たのも、屋内作業や下屋の活用に重きを置いたたためです。)

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《広間の内観》

 内部では、(屋内作業とはいえ)いかにも作業場的設えを避け、作業の合間ホッとできる場所づくりに努めました。広間で使用した材料は、床がカバ桜の現場着色、壁は杉板腰壁に煤竹、天井はシナ合板目透しにしています(この部屋だけは夏・冬の厳しい環境下でも快適に使えるよう、床・壁・天井は高断熱化しています)。
 なお上記写真で見えている構造材(柱や梁材)は、すべて古材です。こうした古材の塗装仕上げではあえて未塗装として、マットな仕上がりにしています(煤竹も、汚れを落とした未塗装ですが、独特の艶がイイ感じに出たように思います)。
 また作業テーブルの上には、この家で昔田仕事で使用していた”六角”と煤竹を組み合わせてオリジナルの照明器具としています。

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リユースした構造材/解体時のもの》

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《六角と煤竹を使った照明づくり》

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《部分写真:杉板の腰壁に煤竹のアクセント》
「出入り口周り」 
 出入り口周辺では、土蔵の古戸やその他の古戸を使うことで”昔からそこに在った”様な雰囲気づくりに努めました。出入り口の内天井に使用している煤竹も、茅葺き母屋の解体工事の際に集めておいたものを並べて使用しています。

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《出入口周り》

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《主に使用した古風な照明器具たち》

照明器具のうち古風なデザインのモノは、この工事に際しお客様がご用意されました。これも、出しゃばることなくイイ感じの存在感があってとても良かったと思います「^^」
「振り返り」
 新築工事でしたが、古材のリユースを始め、私どもには良い刺激を授けて頂いた仕事でした。それは従来の新築木造の考え方のほか、設計段階でのデザイン提案・納まり検討や現場での事前準備や古材を扱う大工職人の技術も必要だったからだと、振り返り思います。
 この度は、弊社にお声掛け頂きありがとうございました。そして、これからもこの建物を末永く見守って行こうと思っていますので、よろしくお願いいたします。