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工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

桐生新町 伝建地区で取り組む人たちと

私も一メンバーとして参加した研修旅行では、25日に日光を訪ね、翌日は群馬県桐生市の桐生新町に向かいました。
桐生市は古くから絹織物の町として発展してきた土地柄で、この重要伝統的建造物群保存地区(通称:伝建地区)は東北大震災の翌年(2012)指定され、これまでの5年間地元の関係者はいろいろと思考しながら地道に取り組んでいます。また伝建地区の歴史的建造物は、古い民家や社寺のほか織物産業に関わってきた商家や工場と付属建物で主に構成されています。(石造りの土蔵、のこぎり屋根の工場など)

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「伝建地区で取り組む人たちと/桐生修習の会」
 この伝建地区では市民のほか自治体職員や建築の専門家と学識者で構成される「桐生修習の会」が在り、修理・改修といった保存手法の検討だけでなく、再活用に関してもいろいろ意見交換し合い、実践しています。またこの会では、実際の修理や保全に関わる職人(大工・左官など)も会員として参加しているのが特徴で魅力的だと私は思いました。職人が関わることで修理に対する手法の共通認識(技術のバラつきの無い修理)が生まれ、より長持ちさせる工夫も見えて来ますので。

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《写真/織物工場をリノベーションしたパン屋さんにて》

 さて佐渡島には、宿根木という小さな集落が伝建地区に指定されていますが、この桐生新町の伝建地区は広いので、地元住民との共通認識を高めてゆくだけでもかなりの年数を要すると思いますが、こうした方々が居る事で確実に進んでゆくと思われます。また佐渡島では相川地区と西三川地区の2ヶ所が佐渡金銀山に関わる「重要文化的景観保存地区」の取り組みも始まったばかりなので、今回先進事例として訪ねた桐生新町は”良き先輩”として多くの事を学べました。これからも長くお付き合いできたらと思います。
「保存再生から活用へ」
 保存はあくまで建築技術による解決手法であり、いくら上手く修理を施しても(住む・商いするといった)人々から活かされなくてはいけない、とこの会の皆さんは考えています。そしてその活かし様が実に悩ましい課題であるのも現実として受け止めておられました。では佐渡島で、どうしたら少しでも再活用に向けた改善ができるかは、私自身にとっても生涯の課題であるように思った次第です。

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《私たちの研修が掲載された新聞/桐生タイムスより》
「桐生をあとにして」
幾つかの修理事例を見せて頂きましたが、こうした再活用事例が複数になる事で面白そうな場所(エリア)を生む出しそれが多くの人を導く様な場所になってゆく気がいたしました。
またこのブログでは書きませんが苦労話もお聞き出来たのは、とてもありがたかったと思っています。
桐生新町の皆様これからもよろしくお願いいたします。