工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 御隠居部屋の新築/もしや、この古材は(驚)!

昨日の小雨もあがり、初夏の清々しい感じで朝を迎えた本日の佐渡島です。
陽射しはきつくなっていますが、風が心地よいですね。
「土蔵の解体直前に」

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《写真右手に見えるのが栗の古材(土蔵の棟木)》
今回新築した場所には、(隣り合わせる建物に、はさまれるような状態で)土蔵が建っていました。お客様が直接発注した土蔵解体工事の直前に中を見せてもらった所…柱や梁と呼ぶ構造材に栗の木が多く使われていたこともあり、何とか古材を使えないかと考え、お客様への提案や解体業者への理解を行い、土蔵の棟木だった栗の木だけが今回使える事になりました。そして大きさが30センチ×36センチのものでしたので、大黒柱としてリユースする事にしました。
「もしや、この古材は(驚)!」
実は、この建物の建つ敷地には元禄14年(1701年)に建てられた木造建築物が在り、今回解体した土蔵は「その建物に付属して建てられていたであろう」と建て方の後でお客様からお聞きしました。
正直、口をしばし開けるほど驚きました(* O *)/ その後の会話も「へぇー!」とか「ほぉー!」としか受け答えしていなかったような気がします(苦笑)
さて、元禄14年を検索したら、(今から316年前であり)赤穂浪士が討ち入りする前の年になります。
そんな古材だったとは!という2度目の驚きと同時に、私たちがここで元々使われていた古材をリユース(再活用)して新築できることを嬉しく思いました。
小さな範囲での新築ですが、この柱(元・棟木)を使ったことですでにこの新築部分のストーリーが生まれていた様です「^^」

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《最近読んだ古材に関する記事:新潟日報H29年5月10日より》
古い自宅を建て替え、新築を検討されている方々も、その解体時に出てくる古材を新しい住まいに再活用する様計画してみるのも良い事だと私は思いますし、ご相談に応じますのでよろしくお願いいたします「^^」/

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《初夏/植物の勢い》