工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 御堂の傾き補正/知恵を出し合う

小さな集落に在るお寺の御堂が、地震などにより傾きがひどくなった為その対応をする事になりました。

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現場での施工は、地元の大工職人と基礎は土建業者と島内の曳家業者というメンバー構成で、私ともう一人の建築士で現場監理をする進め方をしています。
今日は、曳家で上げた建物の下にもぐり、基礎や柱の高さ決める”肝心な決め事”を関係者が集い行いました。

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 こういう仕事はとても稀ですが、これまでの経験と現場の状況から短時間で総合的に判断する器用さが求められます。現場では、曳家職人が建物を持ち上げるために使用した丸太や角材が交差する中、大工職人は古い柱の根元を切断したり、基礎工事のため土の搬出や配筋することをし難くしても良くないためです。(その為、今回は弊社のベテラン大工も一緒に立ち会ってもらいました。)
 ミーティングの最初は戸惑っていたメンバーもいましたが、徐々に解決方法が見えて来たことで、最後はみんな笑顔でその場を解散することになりました。私自身、工事関係者が知恵を出し合える雰囲気づくりも、監理の大事な仕事だとあらためて思いました。
明日から出し合った知恵を活かして参りましょう「^^」/