工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 田舎暮らし/お盆前のお墓掃除

梅雨明け後、初めての週末を迎えた佐渡島

海山の風景にセミの鳴き声といった音が加わり、実に夏らしくなりました。

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そんな今日は、お盆前のお墓掃除を家族でして来ました。しかし例年同行していた母は高齢でもあり今回は自宅待機。

さて、お墓掃除といっても、お盆前は墓石をタワシで洗い汚れを落とす事まで行っています。

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墓石に刻まれた"先祖代々之墓"という文字を洗いながら…子どもたちにはこうした風習を無理なく続けてもらえたらありがたい…と初めて思い、自分も歳をとった気がしました。

そして田舎暮らしでは、人が住み続けることで守り継がれるものが在ることを再認識した次第です。

 

掃除を終えて帰宅する頃には、セミが賑やかに鳴き始めていました。

……………

ブログをご覧の皆様におかれましても、コロナや夏の暑さ対策をして安全にお過ごし下さい。

 

佐渡 気をつけながら暮らす

梅雨の一休み(晴れ間)も今日の昼頃までとなり、それ以降は小雨降る佐渡島です。
農家の方々は晴れ間を使い、草刈りなど田畑の手入れに励んでいました。

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「気をつけながらの生活」
 すでにご存じの方も多いと思いますが、7月22日に佐渡島では初めてとなるコロナ感染者が出ました。島外移動歴が無い人の発症ということもわかりました。
 また佐渡市のHPによると、23日には濃厚接触者の数(14名)を把握しPCR検査を行い、24日(本日)にその濃厚接触者全員の陰性が確認されました。

www.city.sado.niigata.jp 離島という田舎環境ですので、憶測・推測の話がいろいろ聞こえてくることも有りますが、根拠のないデマや自分に不必要な情報に振り回されない様、気をつけて日々を過ごしています。

 また本日、濃厚接触者14人全員の陰性が確認されたとはいえ、感染経路が不明なだけに油断できない状況に変わりありません。手洗い、うがい、マスク着用を基本にして、これからの生活を続けてゆきます。

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 梅雨明けも近くなり夏独特の解放感を多くの方が感じる時期ですが、このブログをご覧の皆様も油断されませんようお過ごしください。

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梅雨の晴れ間に見た加茂湖の牡蠣小屋



佐渡 打ち合わセッション!

梅雨の晴れ間に恵まれた本日の佐渡島です。

この時期の晴れ間にしては、風が吹き蒸し暑くないので心地良いです。

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今日の家づくりの◯回目の打ち合わせ、始まりは静かに始まりましたが、中後半はとても盛り上がったセッションになりました♬

楽しい打ち合わせだったなぁ!と思い返せるほどでした。

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お客様にとっては生まれて初めての家づくりですから、双方納得出来るモノを目指すには、時間がかかって面倒でもセッションを繰り返すのが最良だと思います。(それは現場が始まってからも続きます。)

 

これからも専門用語を極力使わない「分かりやすい打ち合わせ」をしてゆきますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

佐渡 しっくり来る暮らし

曇りに雨が時折混じる佐渡島です。

どこかしらから風も吹いているので、まだ蒸し暑くなく過ごしやすい感じです。

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「しっくり来る暮らし」
弊社の改修工事でお世話になったOB宅を二つ訪ねて来ました。

1件目は、7~8年前に改修した物件。
本が好きなご主人、当時と比べ本棚も増えたようです。
部屋は周囲の状況もあり日中でもやや暗いのですが…部屋全体を明るくするのではなく、部分的な照明をすることでとても落ち着いた空間になっています。

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⑴元の古く色のくすんだ壁は、お客様のDIYで味のある白壁になり、木製の本棚とアクセントが効いてました。
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 2件目は、昨年改修工事をした島の保健室。
毎日曜日にこの家は公開されていて、子供連れのお母さんやお婆ちゃんがそれぞれ寛いでいました。

この家は、プライベートとパブリックの部分を分けつつも、人が回遊できる作りになっていますので、子供さんたちは(行きどまりが無いので)走り回ったりできて楽しんでいる様です。また台所とその背後にある脱衣室も、回遊できる間取りで仕上げているため住んでいる奥様だけでなく、来場された女性にも「動きやすく、使いやすい」と高評価な話を伺いました。

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⑵断熱の為厚くした壁の上に設えた棚板には、様々な形の瓶が並んでいましたが、それさえもインテリアに役立っていました。

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(3)窓際に何気なく飾ってある小物や野花が、とても良いアクセントになっていました。
何を置こうか、何を飾ろうか…と考える生活時間はきっと楽しいことだと思います。
~・~・~・~・~・~・~

 打合せを重ね、現場でも質と使い勝手の向上をともに目指したそれぞれの家ですが、改修工事後の仕上がった時よりも、お客様自身が好きなものに囲まれたしっくり来る暮らしをされていて、とても良かったと思います。

これからもよろしくお願いします。

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佐渡 くらす・つくる・まなぶ/鼓童メンバーがウチに来た!

早いもので6月も本日が最終日。
しっとりと雨が降る佐渡島です。
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鼓童メンバーがウチに来た!』
先日のこと、鼓童メンバーの中込健太さんと草洋介さんがウチの工場にお越しくださいました。

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 鼓童メンバーは「ワン・アース・ツアー」を主としたパフォーマンスを世界各地で繰り広げています。僕からすると佐渡島で例年夏に開催される「アース・セレブレーション」でパフォーマーと一観客という遠い距離感でしか接することの出来ない方たちなので、お会いするまではそれなりに緊張しました「^^」>

www.kodo.or.jp「すごす(過ごす)→くらす(暮らす)」
 コロナ禍で活動自粛・公演中止と大きな影響を受けている中、拠点の佐渡島で今後についていろいろ考え話し合っていることを伺いました。そんな話の流れの中、私に会ってみよう!となった訳です。

 彼らは年間の大半を海外のツアー先で過ごしているのが通常ですから、暮らすことは今後のことだけでなく、島をあらためて知る(見直す)機会にもなっているようです。
鳥であれば、止まり木と巣の違いくらいかもしれませんが…人の場合は、生活の中で感じ取ることも多い様に思います。

 一方、暮らす器を作る僕らにとってもコロナ禍は例外なく影響を与えていて、それは経営面だけでなく住宅の計画にまで広がっている、と自覚しています。そのような中ですが、部屋の広さにゆとりやコーナーを持たせたリモート・ワークしやすい家の新築やリノベーションを、僕はいつも頭の中に描いています。

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「つくる」
 僕らに共通するのは「木を使い作る」こと。
彼らは木製のバチで太鼓を叩き音(音楽)を作り、僕らは木を刻み家を作ったり、直しています。
 お二人がバチを手作りする中でのエピソードや樹種や作り方といった話題で盛り上がりましたが…樹種だけでなく、手の大きさや太鼓の大きさによっても違いの出るバチは、木を深めるには良いコンテンツですね。
彼らへ手土産代わりに渡した木々が、バチとして使えるかどうかがとても楽しみです。

「まなぶ」
 僕は彼らと木について話し合いましたが、コロナ禍だからこそ出来ることとして「学ぶ」ことを実践していました。
佐渡島での暮らし方を学ぶ

・モノの作り方を学ぶ
その学びの答えは単純一様ではなく、たとえ地道でも続けながら気づくこと対応することが求められますが…それが器用に生きてゆくことなんだ、と(かなり年上ですが途上の)僕は思います。

「結びに」 
 鼓童には「くらす・つくる・まなぶ」という活動理念があります。

www.kodo.or.jp 若い彼らは、佐渡島でそれらの実践を通じこれからに向かっていると強く感じました。若いからこそできること、生涯続けてゆくこと(ゆけること)を日々の生活の中で考え、挑戦し続けてゆくのは良いことだと思います。

コロナが終息した後、鼓童のパフォーマンスを含めた活動はよりハートフルで力強くなっているに違いありません。

自分自身にとりましても良い刺激になりましたし、またお会いできたらと思いました。
この機会とご縁に感謝いたします。

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「お知らせ」
 佐渡島で毎年夏に行われている「アース・セレブレーション」ですが、今年は無観客でのライブ配信(オンラインイベント)を充実して行うことになりました。

 またコロナ禍による鼓童への支援や投げ銭でのライブ支援も取り組んでいるので、このブログをご覧の皆様もご協力頂けたらと思います。詳しくは鼓童のホームページをご覧ください。よろしくお願いいたします。

earthcelebration.jp《注》2枚目と3枚目の写真は、同行したYさんからの写真提供。ありがとうございました。

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枯木から芽吹くたくましさ

佐渡 大切にしたい工夫と手づくり感/郵便受けなど

 昨日は、久しぶりにまとまった雨が降った佐渡島です。
雨降った後は草木の勢いが増しますね♫
ということで…近いうちにまた工場敷地の草刈りをすることに。
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「大切にしたい手作り感」
 仕事の合間をみて、事務所の外周りをリフォームしています。
完成はもう少し先ですが、ちょっとづつ楽しんで進めているところです。

 数日前に壁がほど良く仕上がったので、この機会に郵便受けを新調し、電気メーターも木で囲うことにしました。大工スタッフへ口頭で大きさとイメージを伝え「材料選びや納まりも含め、あとは任せます」とゆるく大づかみな段取りでしたが、出来たモノはとても満足できる仕上がりになりました。

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《手作りの郵便受けと電気メーターボックス》
 木目が砂丘や波の様に見える白っぽい杉板を背板にして、フタは赤みの強い杉板を使って対比の効いたデザインに仕上げています。
 郵便受けの上に有る「しの字型した枝」は流木です。電気の引き込み線が気になったので、似たような木を海岸から拾ってきました「^^」>

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また細かい部分も、上手く仕上げたなぁ!と感心したのは、木の枝で作ったフタのツマミ部分。つまみやすく、とても自然な感じがしてイイと思いました。

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《郵便受けを開けた状態》
また今後のお仕事で、こうした機会でも出たら第2弾の郵便受けを作ってみたい!気持ちです。
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「大切にしたい工夫/電気メーターの囲い」
 郵便受けの上にある電気メーターも、大工スタッフがアイデアを出し木製タテ格子のカバーで囲ってみました。制作前にイメージで話をした際はヨコ格子で考えていたモノですが、スタッフのアイデアとユーモアでタテになりました。

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↑ご覧の写真の様に、タテ格子の板一枚に丁番とラッチを取付け、検針の際は開閉出来るように工夫しています。
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 以心伝心とまで言えるかどうかわかりませんが、私のゆるい段取りに大工スタッフは彼らなりにいろいろと知恵(アイデア)をしぼり腕を振るってくれたのだと思います。とても、ありがたいことです。

こうしたスタッフとともに、家づくり(新築、改修、増改築)でもアイデアと工夫をし、手づくりで自然素材をいかした仕上げをしてゆこうと思います。

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佐渡 手作りの良さ/おそとで打ち合せ

 過日のことになります。
コロナ禍ということもあり屋外で打合せしましょう!となり、待ち合わせ場所を訪ねました。

私を笑顔で出迎えてくれたお子さんたちが先導してくれた先は、とてもステキな場所でした。

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落葉樹の合間から海が見渡せる高台。(もともとは田んぼだったようです)
お父さんがパレットなどで設えたウッドデッキとテーブルが、とてもいい雰囲気。
こんな気持ち良いところで打合せできるとは!と嬉しくなりました。

打合せも順調に進み終え、車に戻ろうとしたら…
「あっち、あっち。ついて来て!」と再び先導してくれる子供たち。

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「お父さんがね、作ってくれたの」とエノキの木に取り付けたデッキを嬉しそうに喋る子供たち。
上の子が言えば、下の子も同じことを追いかける様に私へ話してくれます「^^」

子供たちは実に微笑ましいし、子供たちにこうしたものを工夫して手作りするご夫妻も素敵だと思いました。余談ですが、打ち合わせ帰りにはお母さん手作りのジャムを頂き食べましたが、これまた美味しかったです。(我が家で大好評でした)

屋外の活かし方、手作りの良さは、家づくりする私も大切にしたく思いました。
これからに向け、良い刺激を受けた一日でした。