工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡の風で乾かした木材

今日も今朝から、雷雨が強く、日中の天候も心配されましたが、曇りの状態の佐渡島です。

昨日、今年の2月から自然乾燥していた佐渡産木材の乾燥具合を測りました。(含水率測定といいます。)
鼓童さんと取り組んでいるアースファニチャー(木製家具)にも使える間伐材の杉丸太を、今年の2月中旬に36ミリ厚で製材したものが、4か月経過した現時点でどれほど乾燥しているかを、関係者立会いのもと測定したわけです。

結果は良好で、目標としていた含水率20%以下を実現できました。
含水率20%以下であれば、市場に出回っている乾燥木材と同じ評価ができるからです。
家具用に使用するには、あと少し陰干し乾燥を施せば、含水率も低下し、問題無く使用できることでしょう。

僕自身正直不安もありましたが、木材と環境へ優しい自然乾燥にチャレンジしてみた甲斐があり、喜ばしい結果も出たことで、集まってくれた関係者も喜んでいました。

今回のチャレンジで得たことも多く、今年の冬は柱材や梁材もある程度用意して、乾燥してみるつもりです。

環境負荷の少ない、安心できる佐渡産の木材を使って住宅や家具が作り続けられることを、僕らのような小さな事業所ですが、今後とも取り組んでみようと思います。

良い時期に伐採し、良い時期に乾燥させれば良い木材を得られる・・基本的な事を再認識した、試みでした。


写真中、板の上に乗っているのが含水率測定器です。