工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 ようこそ、古材たちよ!/蘇らせるために

冬型の大荒れの天候になった佐渡島
暴風や波浪の警報もまだ継続して発令中です。
ともない本日の両津・新潟間では朝一のカーフェリーを除き、すべて欠航となりました。また場所によってはアラレが降り積もった所も有りました。

冬の島らしさ、を感じた今日です。
なお佐渡里想人の会員宅への点検見回りは、天候が比較的落ち着く明後日に行う予定にしましたので、ご安心ください。

「ようこそ、古材たちよ!/蘇らせるために」
茅葺き古民家の解体をしていましたが、今後の活用を見据えた必要部分だけを一昨日工場に搬入し終えました。

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この古材は、腐食部分は手直しし、補強なども考えて移築する予定です。

時系列が前後しますが、弊社に搬入するまでに以下の流れで進めてきました。
①将来計画に必要な部分だけを残す解体工事と仮固め

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②外す材料のつり上げ時に対する安全補強・・・材料を外す際に倒壊しない様に準備。

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③必要部分の各材料に番号を付ける・・・工場搬入後にどこのどの材料か、を明確にしておきます。

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④木栓抜き・・・古民家の骨組みは、羽子板金物などが使用されていません。木製の栓を上手く使用し固定されていますので、その木栓を丁寧にはずします。
⑤材料を外す作業・・・レッカーなどで吊りつつ、一本一本丁寧にはずして行きます。

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④と⑤の作業では、大工歴の長いスタッフのこれまでの経験とコツがとても重要です。
決して無理をせず、少しづつはずし、古材を傷めない様にしなければいけません。
⑥材料の積み込みと搬出
⑦古材搬入時の取り扱い・・・材料同士が傷付ける事の無いよう、丁寧に降ろします。

以上のような流れで進め、弊社工場に古材たちは届いた次第です。
煤けて真っ黒な古材は、後日洗いをかけて渋カッコイイ木材へしてゆきます。

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