工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 続・古民家に圧倒される!!

朝晩の冷え込みが日に日にきつくなる時期に入った佐渡島です。
秋晴れに恵まれた今日の午後、古民家の調査に伺ってきました。

「この物件は?」
この物件は、大正期に建てられたものです。
建設当時は国の大臣まで務めた方の別荘でしたが、現在は別の個人所有の離れとして在ります。
※その為、今回も所有者から特別に許可を頂き、写真撮影や調査をさせて頂きました。(一般の方の出入りや写真撮影は禁止されています。)

「またもや圧倒される」
前回の物件とは別の意味で、再び圧倒されました。
前回の物件が骨太で整然と作られていたのと比較するなら・・・この物件の凄い所は、建物の随所に見られる自然木の使い方にあります。
現在では入手できない材料や当時でも相当価値のある木材が使われており、写真では伝えきれませんが、ダイナミックかつキレイに納められています。
また建物自体大きいのですが、柱は比較的細めのものを使用しています。とはいえ数寄屋と呼ぶにはゴツイ印象が随所に出てきます。こうした納め方は、この建物を更に個性的にしています。

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この物件を造り上げるためわざわざ東京から来た大工職人たちの、技術の高さや使用材料の趣が強く印象に残った物件でした。
きっと建築当時この建物に通された人々は感嘆の声を上げたに違いありません「^^」

佐渡島にも、スゴイ木造建築物が残っている事を感じ取って頂けたら幸いです。

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