佐渡 御堂の部分改修/いよいよ現場に!!
本日の佐渡は、曇り時々晴れの天候に恵まれました。
春入り始めの冷たい風が吹いており、春ウララ♬とは行かないまでも、陽射しを浴びると気持ちが良いものです。
「いよいよ現場に!!」
昨日下準備を済ませ、今日から大工スタッフが現場作業に入りました。
=現場の状況=
この現場の状況を説明しますと・・・茅葺き屋根の隅で雨漏りが進み隅の扠首(さす)がひどく腐食し折れ、構造材の要となる桁(けた)も腐食、そして隅木(すみぎ)まで傷み折れた状況でした。わかりやすく説明すると「茅葺屋根の雨漏りにより、屋根を支える重要な木材の幾つかが腐って折れた状況」という事になります。
また茅葺き屋根は瓦や板金といった住宅の屋根の作りと異なり、茅葺きの厚み自体で防水兼仕上げとなっています。
=工事の流れ=
今回の工事の流れとしては、まず施工する範囲の茅を取り、骨組みも茅に近い順番にはずして行き、腐食した材料を新しい材料に取り換えたらまた屋根の骨組みを作って行く・・・そんな行程になります。※ですが、文字でさらっと書くほど、工事はけっして容易ではありません「^^」>
以下、今日進めてきた作業の写真をアップしておきます。
《作業開始》
《腐食部分の先端を切り取り外す作業》
《残りの小屋の骨組をはずす》
《軒先を支えるハネ木をはずす》
《休憩時の全体ミーティング/安全に!手際良く作業するため》
という流れで一日を終えました。
私どもが普段取り組んでいる家づくりと一線を画す工事内容ですが、お客様の何とかしたい!に技術で向き合う姿勢は変わりなく、佐渡島に残る貴重な建造物の保全や修理に関われることを、たいへんありがたく思っています。