工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 飼育小屋の建て方

本日の佐渡は快晴。
天候には影響しない程度ですが、両津の湊に居ると加茂湖側から(西寄り)の風がやや強めに吹いています。

今日は両津小学校の飼育小屋の建て方。
午前10時から組立作業を参加児童と共に開始しました。

まず柱を番付けの順番通りに並べ、セットした所をカケヤ(木製の大きなハンマー)で柱の頭を叩く所から保護者の笑顔がこぼれ始めました。

午前11時までには骨組みの組み立てを完了し、子供の職人さん達には一服してもらいました。
15分の一服(休憩)を終え、今度は二手に分かれて作業。
当社の若い大工職人が、筋交いを入れ骨組みを固めている中、児童達は外壁に使う杉板をノコギリで切断する事にチャレンジしてもらいました。

なかなか思うようにノコギリの刃が動かず切り進めない児童やコツを覚えたかスイスイ切って行く子供が居たりしてその場でも和やかな雰囲気が伝わって来ました。(休日ですが多くの先生方も参加してくれて、児童の指導をして頂きました。)

次の工程はカットした板を塗装するグループと、固めた骨組みにタルキを固定するグループとに分かれて作業をしました。
女性の塗装職人からローラーを使った塗装方法を教わり、神妙な顔をしていた子供達もすぐに楽しんで塗装作業をしてくれました。

またタルキを4寸釘で固定する作業では、最初プロが行い、残った3センチほどを児童にカナヅチで打ち込んでもらいましたが、なかなか思うように釘が打ち込めず、たたく音だけが心地良く「カーン、カーン」と鳴り続ける光景がいかにも子供らしく微笑ましく思いました。

この辺で段取り通りの時間となり、上棟式に移りました。

式では校長先生から挨拶をして頂き、次に地元で伝わる祝い歌「湊木遣り」を歌い、お餅を撒きました。この時点で子供達だけでなく、保護者も大興奮。(懐かしさも手伝ってか、良い時間となりました。)お餅を撒いた後はみんなでお茶の乾杯をし、最後は僕の挨拶と一本締めで無事終える事ができました。

この催しには佐渡テレビさん、新潟日報さん、朝日新聞さんが取材に来られ、各社の記者さん達も喜んで居る様子でした。(近々、報道や掲載される新聞が楽しみです。)
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《御蔭(おかげ)と感謝》
さて…今回の建て方ではいろいろな方の『御蔭』を頂き、有意義な内容とする事ができました。
関係者を代表して、心から感謝申し上げます。

お餅では、夷地域にあり味も大変評判の良い「田中餅店さん」が
『子供3人は両津小学校を卒業してしまったけれど、大変お世話になったので、今回のお餅はそのお礼として寄付します』と言って下さり

お手伝いしてくれた方達に配った紅白饅頭では、湊地域にお店を構え、美味しい大判焼きでも有名な「桑崎菓子舗さん」が
『孫が世話になって、地元(湊)の事でもあるので…』とご寄付して下さいました。

店主さんの心意気と申しましょうか、その気持ちの良い対応に心から嬉しく思いました。
本当に、ありがとうございました。