工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 古い住宅の書斎にて

これまで住んできた築90年の古い家屋や建具の良さを活かしつつ、改築するご相談を受け、ここ最近僕は頭の中で「どんな家にしようか」とアイデアを練り始めてます。

「このご家族にとっての快適さとは?使いやすさとは?」
「現在まだお若いご夫婦が、年をとった時も使いやすくメンテナンスのしやすい住宅とは?」
「古いモノと新しいモノが接する魅力をどう表現するか」
…いろいろと課題や考え方をめぐらせてみます。

昨日は、現地の調査をしてきました。
平日の日中ということもあり、御祖母ちゃんが僕に対応してくれましたが、まだ慣れない夏の暑さの中で少しづつ片づけをしたり、亡夫の書斎にあるものを広げて整理をされていました。
その書斎で、蔵書となった書や絵画の本を眺めつつ「亡き夫がどんな想いで生きて居たか、が少しでもわかるような気がして…」と言っておられたのが印象的でした。

これまでの仕事でもそうでしたが、僕達の仕事は、単に家を造るのではなく「良き思い出とともに生活をし続けてゆける空間を造ること」にも尽力する必要性をあらためて感じました。

※写真はオマエ部分に建っている組子建具。古くても、いいモノはいいですね。