佐渡 難しい仕事の機会を楽しむ/改修工事
takumi-2jam.hatenablog.com3
この場で3月4日に書いた現場では、解体後に残した部分の改修工事に取り掛かっています。なお解体した部分には、後日”古材の棟木をリユース(再活用)した”新しい建物を建てる予定です。
「難しい仕事の機会を楽しむ」
この現場では(私どもが関わる前から)過去に数回増改築が行われており、現場はとても入り組み複雑な状況になっていました。そのため今回の改修計画をスムースに進めるには、大工スタッフが程良く内部解体したら補強や補正を施し、次の作業にうつる流れとしています。文字で書くとそうでもないようですが、内部解体直後にどういう対応をしたら良いかを早く方向づける必要が有り、大工スタッフとの現場ミーティングもこの現場ではこれまで以上に細心の注意をはらってきました。
自分たちのここ数年の仕事を振り返りますと、難しい仕事をする機会が増えている気がしています。現場調査をし複数の課題を机上で思い描き、大工スタッフと現場でアイデアと技術を出し合い課題を解決を繰り返す様な内容の仕事です。
面倒な仕事といえば確かにそうなりますが、私はありがたく思っています。私や大工スタッフのこうしたか現場での経験は、いつか出会うお客様への糧になる事は間違いないからです。
「課題解決から機能充実へ」
つい先日いろいろあった課題も解決しましたので、現場を順調に進めてゆけると思います。(お客様ご家族も、安堵された事と思います。)
さて、この現場でも今後は断熱改修をしお客様が年間通じて快適に過ごせる室内環境をつくりだそうとしています。問題解決から機能充実へとステップアップし始めました「^^」
佐渡 地産材による物置の新築/基礎工事順調に
卒業式の多かった昨日は、名残り雪の降った寒い一日でございました。(ここ数日は、例年かなりの確率で雪が舞う日でもあります。)
「基礎工事順調に」
佐渡島の地産材で作り上げる「木造物置の新築工事」現場では、過日から基礎工事に取り掛かり順調に進んでいます。
先日、基礎立ち上がりのコンクリートを打設し終えましたので、明日から天候を見て天端モルタルを施します。
そして来週中には、建て方を行う予定です。(晴れ間が続く事を願ってます。)
大変ローカルな話題ですが、今日は両津の両尾(もろお)地区に在る宇賀神社のお祭りが行われます。(写真の三角形に見える山の頂上に在る神社です。約500段の石段を上ります)
私も小・中学生の頃友達とよく行きました「^^」
佐渡 御堂の修繕/チーム作り
縁が縁を呼び、島内に建つ御堂の修繕にかかわる事になりました。
と申しましても、私はアドバイザー?的な立場での参加となります。
地元を大切にし続けている御前さまの意向により「地元の職人たちで何とかしよう」という事になり、今年に入ってからヘリマネ仲間と現状調査を行い、図面化したうえで修理方針を考えてきました。
そして今日は、その関係者(職人たち)が一堂現場に集い、修繕方針や手順などそれぞれの立場で話し合いの機会もちました。この話し合いの理由としては、修繕仕事の場合、職方の入るタイミングが狂うと工事の進み具合にもマイナスに影響しますし、誰がどこまで担当して誰にバトンタッチするかという流れは各自わかっていても、その接点の責任が不明瞭だと変な押し付け合いにつながってしまいます。そういう不明瞭になりやすい部部分を前もって話し合っておくことが大切です。
その場で初めて会う方が多かった今日の話し合いでしたが、お互いが信頼できる良いチームをこの工事でも作ろうと私は思っています。
佐渡 立木の伐採に立ち会い/活かします!
昨日から今日にかけ、島内での立木伐採に立ち会ってきました。
「伐採に至る経緯と新たな使い道」
伐採される木々は、これまで住宅の建つ隣地境界沿いに植えられ、防風林として役立ちつつ、農繁期はハゼ木をかけて稲の天日干しにも活用されてきました。
当初住まい手の高齢化で枝葉の処理など維持管理ままならぬ状況となる前に伐採しよう、という事になりました。その後、この家の親戚で改修工事をする予定があり、この木材を使えないだろうか、という新たな使い道が加わり今日に至った次第です。
木は杉が主で、ケヤキが数本混じっております。(樹齢は平均して50年ぐらい)
「木を伐るプロフェッショナルの姿を凝視」
私も久しぶりに見ましたが、チームプレイで手際良く木を伐るプロの仕事ぶりは、凝視するほど実にエキサイティングでした。
今回は、木の上部の枝にワイヤーを玉掛けしレッカーで吊った後、下の作業員が地上10m近い高さでチェンソーを使う流れで伐採が行われました。立木を丸ごと倒す一般的な伐採方法では、近隣の状況もあり無理だったためです。しかしこの中吊りする方法で伐採する事は、倒木ヒビが発生しませんので木材も良い状態で製材できるメリットがあります。
「次は、私たちがその木を活かす」
伐採を終え製材所に運ばれたら、私の出番となります。
挽いてみて、どんな木材に出会えるか…若干の緊張感とともに今からワクワクします。
地産の木を自分たちで活かせる!
そんな気持ちが湧き上がりつつ、生前の父を思い出しました。
父から教えてもらった事を自分らしく活かし製材に取り組みます。
佐渡 はじめての家づくり/しなしなと古民家/若いご夫妻との出会い
川上さん、また古民家ですか…と突っ込まれそうですが、古民家の記事を書かせて頂きます「^^」>
過日、縁あって古民家を取得する若いご家族から、(自分たちらしい生活を目指した)リノベーション(改修工事)のご相談を受けました。
とはいっても、彼らにとって初めての家づくりで、一大決心となる事でもありますので、次のことを私と申し合わせました。
1:しなしなと/(目標期限をもちつつも)計画に時間をかけましょう。
この古民家ももともと他人の家だったわけですから、自分たちらしい生活をここでするには間取りの変更といった工夫が必要になると思います。そのためには、いくつかのプランをもとに打ち合わせをしながら、使いやすそうか、動きやすそうかといった点も煮詰めてゆく事がたいせつだ、と私はいつも思っています。
また古民家の場合は広いので、主に使う広さを限定してリノベーションする、といった事もありえますし、子供の成長や老後までの家の使い方の変化も考えておくと良いと思います。(技術的な事も付け加えるならば…将来まで見通して考えると、これまでこのブログで書いた”断熱リノベ(改修)”への理解も深まり、その施工をする事でご家族の健康維持につながります。)
2:わかる・わかりあう/現状をしっかり把握、そして理解しましょう。
主に専門家である私が状況調査(インスペクション)する事になりますが…古民家の既存状況(間取り、傷み具合など)を知ることは、リノベ計画を立てる中で大事な情報となります。また腐食の度合いにより最優先で解決しなければならない事が発生するかもしれませんので、しっかりと現状を把握しておくことは大切ですし、はじめて家づくりを経験するお客様がその状況を”わかる”ことは将来的にも意義有る事です。
・・・今のところ、こんな感じです・・・
古民家が自分たちの棲家となったら、あんなことも、こんなこともと夢描ける事はとても良いことですね。(楽しんで考えてゆきましょう。)
さて私は、(新築・改修を問わず)家づくりを夢描くご家族に寄り添う存在で居ますので、今後ともよろしくお願いいたします。
以上、古民家関連の話題の多い川上でした「^^」>
※以下の写真は、本日のモノ。一日通じてこんなに変わりやすい天候でした。
佐渡 古材の棟木/土蔵の解体対応
過日の事になりますが、(お施主さん手配による)土蔵だけの解体工事が始まろうとしていた直前、その場所での改築の依頼が私どもに舞い込んできました。
連絡を受け急きょその土蔵の下見をしたところ、解体する土蔵は他の建物にはさまれて建っており、土蔵だけ解体するのも十分気を付けなければならない状況でした。
また土蔵の内部を見ると、柱や梁には栗の木が使われていましたので、私からお施主さんへ古材の再活用の提案をし、使えるものなら使いましょうという承諾を受け、解体業者と打ち合わせをする事になりました。
とはいえ解体業者としては解体部が残す建物にはさまれている状況や、運搬車両や重機の旋回など考慮すると古材を取り出す対応は出来ない、という回答。それでも打ち合わせで粘った結果”棟木だけ”を取り出す方向性で解体工事を進めてくれることになりました。
そして先日、棟木が届きました。解体業者が工夫・苦労して頂いたおかげもあり、長さ約6mで大きさ30センチ角の一本ものの栗の木でした。(ありがとうございました。)
解体について、お施主さんは「古材の再活用」が念頭に無かっただけに、私の提案が実現した事を大変喜んでおられました。
この土蔵の名残とも呼べる古材を使った改築は、これから計画する事になります。
佐渡 車庫の外壁改修/着手前の状況調査を踏まえ
肌寒いながらも晴れ間に恵まれた佐渡島です。
こうした朝は、深呼吸をすると結構気持ちの良いものですね。
《改修工事では、着手前の状況調査がとても大事》
築40年余り経つ木造車庫の外壁改修を始めました。
私と大工スタッフが過日行ったこの建物の状況調査では、骨組みはしっかりしていましたが、屋根の部分的雨漏りや隣り合う建物との雨仕舞の取り合いに不安が有るため、そうした部分も今回の外壁改修で修繕して行く事にしました。
www.mlit.go.jp
上記の話題の関連情報として掲載しますが…2月26日に「宅地建物取引業法の一部改正」が閣議決定しました。
伴い中古住宅の取引に於いては、第三者による建物状況調査(インスペクション)が平成30年4月から義務付けられます。
※国交省は建築士を対象に平成28年度に建物状況調査員の資格講習を実施する予定です。
とはいえこの法改正や法的義務になる前から、現場の分かる建築士から建物の状況調査をしてもらった方が良い、と私は思います「^^」