工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 古民家スタイルに掲載されて


(数日前のブログでお知らせしましたが)先月末に発売された古民家スタイル13号(ワールドフォトプレス社)を両親用に購入しました。
新潟県「一客亭」が、僕たちの設計施工した物件です。
写真家の撮る写真ってやっぱり違うなぁ…と唸るほど、僕たちのつくったこの建物は良い雰囲気を紙面でも出していました。

掲載された紙面を読みつつ、この古民家やお客様との出会い、打ち合わせ光景、現場の苦労や喜び、アイデアなどなどいろいろな事を思い出しました。

最近「川上さんの仕事は、古民家や寺社建築が専門ですか?」といった御質問をお受けする事もありますが、決してそんな事は無く、僕たちは新築工事や増改築・改修工事を問わず一般的な木造住宅のお仕事を多くさせて頂いた経験と知識を活かしながら価値ある古民家の再生(改修工事)にも取り組んでいる次第です。
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『古民家に関わりつつ想う事つれづれ』
会社に来てくれた方が「最近は、住宅の建築業界でもエコポイントとか長期優良住宅といった話題が取り上げられているけど、手直ししながら使い続けている古民家の方が、よっぽどエコで長期優良ですよね。」とおっしゃっていましたが、僕もそう思います。

また僕が実際に相談を受けたケースでは…
住宅支援機構の「フラット35」という長期住宅ローンの内、中古住宅の条件ではその審査基準に「基礎の高さが30センチ以上」という項目もあり、古民家の多くが該当できませんので、残念ながら若い方が国の支援する長期ローンを使って古民家を取得する事が出来ませんでした。

今の長期優良住宅の制度や長期ローンそのものに異議を唱えるつもりではありませんが、将来その解釈の範囲の中に「古民家」(あるいは補強を施した古民家)も盛り込む国の考え方に期待はしています。
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ブログを久しぶりに描いた事もあり、いろいろと想いのままを書いていたら、ついつい長くなってしまいました。御勘弁ください。


さて…僕自身が古民家を好きだったり、在来木造や伝統構法で作られた木造住宅をスゴク好きなのは何故なのか?と考えてみた事がありまして…どうもそれは自分の父や祖父、住宅の設計を専門にしておられたお師匠さんの影響なのか、と思っています。

そして…人の住む場所を作り出す、活かし直す…という職業を続けてゆけることは幸せです。

《追記》
この度の掲載につきまして、心より感謝を申し上げます。
古民家スタイルの発行関係者の皆様、ありがとうございました。