工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 川上さんなら/簡易プレハブ建物の床改修

アレコレとありまして、ブログ更新がご無沙汰してスイマセンでした。

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冬型の気圧配置のためか最高気温が12~3度と肌寒い日々が続く佐渡島です。
10月の末ですが、山々の紅葉の見頃も今年は早く終わる感じがいたします。

「簡易プレハブ建物の床改修」
大切な友人から「川上さんなら」と見込まれ、比較的珍しい改修工事!?にここ数日取り組んでいます。
珍しい改修工事と申しますのも、建物が軽量鉄骨造りの簡易住宅である点です。
よく《現場小屋》と呼ばれる建物のやや大きなサイズのものを連結して、この住宅は作られていました。

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私どもが依頼されたのは、床がタタミ敷きだった二部屋の床改修。
依頼され現場調査に行った際、床が沈む様な足触りする箇所が数カ所あり、湿気や経年による床板の腐食に加え、部分的にはシロアリによる被害も受けている状況でした。

プレハブ建てなので、床も合板をパネル化して並べ固定されていましたが、これら既存床を完全に撤去して現れたのは防湿をしていない地面でした。(また床解体の前に、タタミをめくるとすでにシロアリの被害箇所もありました。)

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《老朽化した床合板パネル》

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《シロアリの被害を受けた敷居》
そのため先ずは建物の床下全面の地面に防湿シートを敷き、出来るだけ湿気が直接床下空間に上がってこない様に対処しました。(既設の床下換気孔は、床下の通風をする為残しました。)
また床のメインフレームを支えている地束という木材にも腐食がありましたので、桧材の地束に取り換えました。

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現場下見の際、床下の環境をある程度悪い想定もしていたので、現場での対応は順調に進んでいます。
この現場でも、これまで取り組んできた改修工事での経験が活かされました。

友人が話された「川上さんなら」とは、改修工事で仕上げて隠れてしまう場所ほど、慎重にそして適切に対応してゆく私どもを信頼してくれた言葉だ、と私は思っています。
来週からも、そのご期待に添うべく励んでまいります。