佐渡 過日の小木・宿根木にて
天候に恵まれた過日、仕事で出かけたついでに佐渡島南部に位置する小木地区の宿根木集落を久しぶりに訪ねました。
文化庁が認めたこの伝建地区は、古い仕様で小さな木造住宅が多く集まる観光スポットでもあり、私の好きな場所です。
今回訪ねたのはこの地区で工事中の建物を見る機会に恵まれたからでした。
外壁に使用している杉板は厚みが1寸(3センチ)あり、それを幅方向や上下方向ともに合い欠きして使用していました。また竹小舞を編んだ昔ながらの土壁仕上げも見ることが出来ました。外壁厚板は、和釘で固定され、未塗装のままで仕上がりということでした。それゆえに素朴な仕上がりとなっているのかもしれません。
こうした板使いの工夫や昔ながらの壁塗りは仕上がってしまうとわからないので、とても為になりました。
写真の様に、家々の連なりが面白い場所でもあります。
また訪ねます。
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春陽気にはまだ遠いものの、晴れた時の日差しは春が近いことを気づかせてくれた一日でもありました。
「佐渡 土産物店の改修工事/最終盤に」
今日の佐渡は、朝から吹雪きその後雨や曇りを繰り返す変わりやすい冬型の天候に戻りました。
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使いやすさや板など自然素材の配分(バランス)など着工してからもデザイン面でアレコレ悩んできた現場でしたが、作業も納得ゆく形で最終盤に入りました。
粘り強い協力業者のお陰もあり、順調に進めて来れました。
振り返ると…特別ではない建築素材(自然素材)を使って、どうしたらデザイン一つで空間に品が生まれるか!を考え続けて良かった様に思います。
「佐渡 土産物店の内部改修始まる」
ご覧頂きありがとうございます。
あらためて、本年もよろしくお願いいたします。
例年ほど雪の無い佐渡島です。
年明けは、昨年から取り掛かっていた土産物店改修工事の内部改修の作業を始めました。
昭和感たっぷりだった既存の場所を、無垢の板を多様に組み合わせた質感の有る内部空間にしようと考えています。
↑昨年末に終えた外壁。
外壁は杉板で目板張り(WLE塗り)にし、経年変化で古い船小屋の様なシルバーグレー色になれば!と思っています。
自然で渋く、それでいて懐かしい…そんな場所を目指しています。
↑内部改修の始まった現場
解体工事を済ませ片付くまでは、図面通りのイメージで進められるかどうか、(この現場にかかわらず)改修工事独特の不安や緊張感もありますが、関わる協力業者と知恵を出し合い解決してゆくのは仲間たちと挑む楽しさもあります。
そしてその場を良くして行きます。
佐渡 笑顔で仕事始め
新年明けまして、おめでとうございます。
本日から弊社は仕事を再開しました。
今年も自分たちらしく、そしてチャレンジしながら佐渡島で家づくりしてゆきますので、よろしくお願いいたします。
お客様も私たち作り手も、双方笑顔で良い年にしてまいりましょう!
佐渡 年越しの支度も済み/感謝を添え
令和元年の仕事も、多くの方々に支えられ、本日無事終えます。
心から感謝申し上げますと共に、来年も自分たちらしく家づくりを前向きに取り組んでゆく所存です。
来年もよろしくお願い申し上げます。
冬期の体調にご自愛しつつ、良い年をお迎えください。
今年一年の感謝を添え/川上工務店 川上 巧
佐渡 マゴノヒミツキチ/いとしげな工事 ~ジイジの誕生日に添え~
「集う孫たちのための《場》を作りたい!」
初回の打ち合わせでそんな言葉をお聞きし、その打ち合わせが終わる頃には工事の名称が付き、空間の大まかなイメージも頭に浮かんできました。
マゴノヒミツキチ
これがお客様ご夫妻とも意気投合した工事のネーミングです。
建築的には、居間の外の限られた空き地への増築と居間内部の内装改修。
内部は居間とつながり一体に使うこともできますが、小さな子供たちの玩具などを整理する場所だったり、子供たちだけで静かに遊ぶコーナーにもなります。(お孫さんは男女いますので、遊び方も違います)
ヒミツキチとはいえ、大人の目の届く中ですから親も安心していられるようです。
また増築に伴い、他の部屋とともに耐震補強と断熱向上を施し、無垢素材も多用した事で生活しやすくなった、と喜ばれました。
外観的には秘密基地!なので、他の部分とは作りを変え、杉板にウッドロング塗装で渋めに仕上げました。
かなり昔の話になりますが…私が子供の頃、古くて使われていない小屋に子供仲間で集まり、そこで駄菓子を食べてふざけ合ったり、ウサギを買ったりしていました。その小屋は中学生の頃に解体されましたけれども・・・。
ヒミツキチ・・・という言葉は、そんな育ち方をしてきた私にとってもスゴク響いた言葉でした。
ここを使うお孫さんたちだけでなく、ご家族の皆様が笑顔で過ごせる場所が増えたことで、この御家族はこれからも集い賑やかに生活されてゆく事と思います。
こうした仕事の機会に恵まれ、本当にうれしく思います。
ありがとうございました。
ジイジの誕生日に添え/川上巧