工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

めったに無い仕事=職人の腕の見せ所

先日完了した神社改修工事の終盤に、濡れ縁にある手すり(香蘭)の隅部分を直してほしいと、神社側から依頼を受け、親方とウチの職人H君とで、手直し作業を行いました。

※6月20日頃より着手したこの工事は、いったん神社の拝殿を曳き屋作業で浮かせ、その後新しい基礎を施し、据え付けなおした後に、内部の床を元通りに直す・・といった内容の工事でした。


丸い形状の手すり木材が交差し、その下にデザインした受け束を・・・と、文章で書けば簡略な事も、現場での採寸に始まり、工場での加工、そして現場での取り付け作業までとなると、それなりの時間を費やします。

僕よりも若いH君は、親方の愛弟子でもあるせいか、根気強く丁寧にこの仕事に腕をふるってくれました。

めったにない仕事は、一方から見れば面倒で、大変な内容が常ですが、職人にとっては腕の振るい所に変わり、長くその建物の一部となり残り続けて行くのだろう、と思います。