工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

古民家再生//住まいの治療

築数十年経過した住まいは、人の身体と同じように老化現象を起こしていたり、病気をしていたり、時には整形外科手術を施す必要のある個所も出てくる事が多いのは事実ですが、地元の大きな木材を使って建てられた古民家ともなれば築年数は経っていてもまだまだ骨格(構造材:骨組)がしっかりしている為、丈夫なお年寄りの体の様に、大掛かりな手術をせずに済む事もあります。

※写真は部分解体した現場の様子。今後の工事で構造補強を施し、しっかりとした骨組みに再生してゆきます。

現在取り掛かっている古民家再生の物件でも同様に、骨組みがしっかりとしている為手術を施す場所は限られていて、その手術(工事)を済ませばまだまだ長生きできる、と実感しています。
医療の現場であれば「検査をしたところ(全身に転移はしていませんが)癌が1つ見つかりました。その癌を取り除けば、まだまだ長生き出来ますよ。ご安心ください。」という事になるかも知れません。


※写真は柱の部分沈下している個所を、ジャッキアップしている様子です。今後の工事でしっかりとした基礎を施します。
僕らの仕事と医療の現場と共通するのは「早期発見〜適切な対応」だと思いますし、今後とも僕らは≪住まいの治療≫をあきらめずに続けて行くつもりです。
また新築の現場でも丈夫で長生きをし、長く愛される住まいづくりを、スタッフや専門協力業者とで実施してゆきます。