工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 古建具から想う

古民家再生している現場では、造作も終わり、保管していた古い木製建具の仮設置を行いました。(塗装工事の方も追い込み段階に来ている様子です。)

以前あった場所にそのまま建てるモノや、別の現場(以前解体した物件)から調達しここに新たに建てたりしたり…と、担当スタッフと共に現場でアイデアと工夫をしてみました。(新しく設置する場所については、僕の思い込みだけでなく工事期間中長く携わった現場スタッフと共にアイデアを出し合った方がいい感じになる気がしています。)

組子(格子)や無垢板を使用した木製の古建具でも、解体工事が始まると早いうちに搬出・処分されるモノが多いのですが「処分は後でもできる」といったん運び出しだけ行い「どこかに再利用できないか」を工事期間中やそれ以上に長いスパンで考え直してみるのも、大切なことだと僕は考えています。
確かに現代は、処分する方が楽な時代ですが、組子の入った木製古建具などは新しく制作した場合1本あたり5〜7万円もする事を知らずに処分する…と捉えてみれば「勿体ない」という気持ちも自然にわきあがってくるのではないでしょうか。