工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 木材の営業から

先日の事。

普段木材など取り扱わない業界の営業マンが工場にきて、木材の営業めいたお話をしてゆきました。
(無垢材を目玉に使う)或るハウスメーカーへ納品している材木加工業者と取引を考えてみませんか…というのがその営業マンの趣旨でした。その企業は、ロシアから仕入れた木材を独自の乾燥方法で含水率を低くして、骨組みとなる構造材や雑作材を扱うだけでなく、家具なども取り扱っているという事でした。
僕はこの会社の経営・取り組みに「なるほど!!」とは思いましたが、理由もあり乗り気にはなれませんでした。

このまま高い化石燃料を使い外国から木材を仕入れ続ける事は、佐渡林業を更に衰退させる事につながると思ったためです。僕は、むしろ佐渡林業に携わる人々に、僕らの方から品質や価格面でキチンと刺激をし、佐渡産の”自然乾燥させた木材”を仕入れる(作る)事の方に努力をしたほうが良いと思っています。
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別の或る日。
父も交えた或る人との会話中「つながりと支え合い」という事が話のテーマになりました。

木を山から伐り出す人が居る、その木材に手を加える人が居る…木を伐り出した人は将来に備え新たに木を植える。
今では便利な世の中になり、僕らの業界でも「既製品や偽物」と呼ばれるモノは多種多様に有りますが、既製品や偽物だけを使い過ぎるとこれまでモノ造りで支えあってきた職人の仲間まで滅ぼし「良い技術とモノ」がこの世の中に残らなくなる…という話をしながら、これから先の事を自分なりに考えたのでした。