工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡から伊勢参り 後篇

熱田神宮を後にした僕達は、宿舎へ。
やや山奥に入った場所にありながらも規模の大きな宿泊施設でした。(余談ですが、後で聞いたところによると、この施設は旧・郵政省の作ったものだとか…それを受け継いだ民間でも、規模が大きすぎて維持管理も大変だろうと思いました。)


一夜明け…いよいよ伊勢神宮に向けて出かけました。


まず立ち寄ったのは外宮と呼ばれる「豊受大神宮」。天照大神の身の回りの世話をした豊受大神を祭っている社です。午前8時過ぎに着いた我々は、手水を済ませ朝の澄んだ静かな参道を進みます。神明造りの社が内宮と同じように立ち並んでいました。

その後5キロほど離れた場所にある内宮「皇大神宮」に向かいました。
五十鈴川にかかる宇治橋の手前で記念撮影を済ませ、橋を渡り、参道に入ります。(ガイドさんからも説明がありましたが、宇治橋の両側に立つ鳥居の柱は、旧御正殿の棟を支える柱”棟持柱(むねもちはしら)”が再利用されていて、20年ごとに建て替え「式年遷宮」を行いつつも古いモノを無駄にしないリサイクルの精神が昔から伝わっている事を象徴的に示しているようでした。)

その後御正宮(ごしょうぐう)に行き、一般的な参拝をした後で、担当の神官と共に左手の塀垣沿いに回り、もう一つ内側に入らせて頂きました。(事前に届け出をして、許可を得ていた為入る事ができました。)


その場所は明らかに別の空気へと変わっていました。「凛とした空気」とでも表現すれば良いのでしょうか、(普段それほど信心深くない僕ですが)心静かになりほど良い緊張感が全身で感じ取れました。
またそれは建物の配置や周辺の環境だけでなく、そこで携わる人の所作も関係しているのかも知れません。とにかく良い経験をさせてもらいました。



※写真は平成25年に新しい社の建つ敷地(新御敷地)です。

心静かなまま来た道を戻り、次は「神楽殿(かぐらでん)」に。
そこでも僕は、神官や巫女さん、雅楽奏者の”無駄の無い綺麗な所作”の連続に大変心動かされました。そして清々しい気持ちで伊勢神宮を後にしました。また式年遷宮を完了する平成25年に父と2人で来たい気持ちにもなりました。

伊勢神宮内では写真の撮影に制限があり、写真はあまり撮れませんでした。明日は引き続き伊勢神宮での出来事「歌納め:伊勢で佐渡の獅子歌と湊木遣り」を書く予定です。