工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 家づくり:よみがえらせる職人たち

増築工事でお世話になっている現場では、当社スタッフの大工造作も終え、残りの仕事を各職種で進めています。
私自身の段取りも難しくなりますが、この現場では「(新しいものと違和感なく)よみがえらせる」という一貫したテーマに基づき、各職人たちが仕事に励んでいます。

そのため休憩時間でも、私だけでなくそれぞれの職方がアイデアを出し合いながら現場のグレードを上げてゆくよう努めています。
《石の再活用》
既存の古い住宅や土蔵から解体時に出てきた”切り石”をうまく再活用できないか、と計画当初から考えた末、出入り口前の部分に使うことにしました。

土蔵の入り口に使用されていた切り石は、設置に一番ふさわしい玄関サッシの前に据え、残りの切り石で周辺を固めてゆく配置として作業は進んでいます。

《建具の再活用》
これも解体した土蔵から出てきた建具を、個室の入口に再活用する事にしました。
下の写真は先日建付けを職人が行っている様子。古い建具だけに削りなおしたり調整を行っています。
この建具の細かい縦格子から漏れる光は、それだけでも風情が感じられます。

お客様のご理解のもと、現場にかかわる全員がテーマを意識しながら進める作業は、現場の至る所に職人たちの技術が表れ、満足度の高い家づくりにつながります。