工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 木を見立てる面白さ

本日の佐渡は、曇り時々晴れの天候。
曇っている分、幾分涼しい気もいたします。

そんな天候の中、私どもが長くお世話になっているお宅で植樹が行われ、私も現場監理に立ち会いました。
樹種はモッコク。(お施主さんといくつかの候補から決めました。)
樹高で4M、枝張で2.5Mほどあり、(職人さんに聞いたところ)樹齢6-70年の木との事です。

この御宅の入り口には、やや水平方向に枝を伸ばした「くぐり松」が有り、モッコクの搬入に工夫が必要でしたが、造園業者さんはやりくり良く対応してくれました。
その後植える場所の整地や床掘りを行い、モッコクを吊り下げ、向きを見て据え付けて行きました。
そしていったん据え付けた木の立ち具合をいろいろな方向から見て、若干の向き修正も同時に行い据え付けを終えました。

「木が美しく見える様に」という《勘》と感性は、造園業者の親方の背中越しに見ていて、私自身とても為になりました。
文字にするのは難しい「バランス感覚」とでも表現するしかありませんが、親方さんはこの大きな木を華道の様な感覚で全体を見ていろいろ決めて行った気がします。

また「6-70年の樹齢」と一言で書きましたが、幼木の頃から美しく見える庭木にする為手入れをしてきた背景を、素直に「凄い」と思いました。
庭木と自然木の違いも目のあたりにした今日の植樹でございました。