佐渡 共に考える家づくり
1時間半ほど打ち合わせをして午後9時ちょっと前に、お客様ご家族は事務所をあとにされました。
お客様ご夫妻は30代。
家族オリジナルの家づくりをしたい、との事で私と設計デザインを煮詰めています。
今日の話題は「開口部(窓などについて)」
ご夫妻も「窓で家の外観にアクセントを付けたい。」「すっきりしたデザインが売りの某メーカーのアルミサッシは、どうか?」など希望やこだわり、悩みを抱えておられました。
そんな時私は打ち合わせしながら、アレコレ図面に書き込みながら、生活のイメージを含め双方が「イイネ!!」と思える答を探ってゆきます。
たとえば今晩は、既に製図した立面図に窓をフリーハンドで書き込み、(平面図をもとに)室内からその窓がどんな印象を感じ取れるか、扱いやすい開口部となっているかを話し合いました。
また「すっきりデザインのアルミサッシ」については、取り寄せたカタログやネットで調べた情報をまとめ、維持管理まで含めたその商品の”一長一短”を説明してから、話を深めました。
※最近の商品は「テレビCMといった良くできた広報活動で、第1印象を物凄く良くしています」が、お客様が「一目惚れ」だけで決めてしまうと、竣工後の生活で後悔する場合もよく有ることなのです。
せっかくの家づくりですから、キチンと商品を理解したうえで決めた方が納得できるし、(お客様が精神的にも)割り切れる…と私は設計者として判断し、アドバイスをしています。
また私の場合は、デザインだけを先行したり押し付けたりするのが好きではありませんし、「オリジナルの家」は最初の発想段階から自由に満ち溢れていますが、いろいろな事を話し合い考えながら、おぼろげなモノが図面化され、後に立体として固まって行く時間が相応に必要だと思っています。
以上、これから自分たちなりの家を建てよう、とお考えのご家族の参考になれば幸いです/川上巧/佐渡より