佐渡 町屋の外壁部分改修で/町並みに添う様な
気温の低下に伴い、徐々に冬が近づいている感じのする佐渡島です。
「町屋の外壁部分改修で/町並みに添う様に」
過日のことですが…高齢者が一人住む町屋の、外壁部分改修を行いました。
詳しく調べてはいませんが…建物の高さや他の状況からして、大正期から昭和30年より前に建てられた住宅だと思います。
《改修部分の既存状況は、ガラス入りの木製雨戸5本と戸袋で構成されています。(これらの建具もかなり老朽化しており、隙間が見えたり材料が一部外れたりしている状況でした。)》
「困っている事に添いながら提案」
今回のお仕事では、荒天時に雨風が内部にまで吹き込んでくるため修繕して欲しい・・・という内容でした。ただし部分改修する場所は全く使用していない部屋でもあり、出来るだけローコストで仕上げるという条件も付いていました。(高齢者一人住まいの家ですから、仕方の無い事情だと思います。)
ただ私としては『ローコスト工事でも出来るだけ町並みに添う様な仕上げ方を提案』させて頂きました。とはいえ後付けの木製格子などは取り付けしませんでした。
採用した外壁は、杉板の目板張り。
この地域ではこの張り方が、一番古い張り方でしたので採用しました。
建具は木製に、とは行かずアルミサッシにしました。
私たちとしては、こうした仕上げ方をしましたが、予算などの事情が許せばもう少し工夫も出来たと思います。しかしそうした工夫は、この後この家に住み続ける次世代の方とめぐり合った際にまた提案させて頂こうと思っています。