工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

新潟 商業施設の過暖房に思う(-_-)

新潟の大型商業ビルで買い物をしたのですが、あまりの暖房に汗かくほどでした。冬ですから周りを見てもコートなど暖かい服装をした来店者ばかりです。

そんな状況に店員は、比較的薄着(中には半袖)で接客している。私的感覚ですが、5度くらい室温を低く設定しても良い感じです。

「この暖房って、お客様用ではなく、テナント(で働く人)の為⁇」って思いました。

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基本的にお客様は外気温に合わせた服装で来店するので、(極端かも知れませんが)暖冷房は外並みの気温に近くてもいい気がします。(夏の除湿はした方が良いと思いますが)

そしてビル内の空調費が抑えられれば、テナント料も抑えられる事になるでしょうし、これまで払って来たテナント料の差額分お客様へのサービスにも回せる…そんなことを考えました。

電気も無駄無く使ってる商業施設って、イイですよね(^-^)

新潟 帰島後に見回り点検

暴風警報が発令された事に伴い、(佐渡里想人の会員様のお住まいの)明日見回り点検を実施する予定です。

ご安心下さい。

※現在私は新潟に出張で来ていますが、荒天で佐渡汽船は欠航中です。その為、帰島してからの点検になります。

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話題は変わりますが、新潟・糸魚川市の大規模火災で避難された方々へお見舞い申し上げます。

午前6時の新潟市内より/巧

佐渡 ようこそ工場へ/納屋の新築工事

過日このブログでご紹介した「大工さんになりたい6人の小学生」が、今度は弊社工場に来てくれて、私たちに体験学習の感想文を下さいました。
大工スタッフみんなで読んでみます。
生徒さんたちは今日が終業日、明日から冬休みに入る前の御忙しい中、担任の先生も含め本当にありがとうございました。

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この会社には、木の端切れなども多くありますので、今度は工作の材料を取りに来てくださいね「^^」/
そしてご自身の夢をあきらめず、勉強やスポーツで頑張ってください。

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さて現場では、塗装業者が腰壁や木枠などの塗装を行っています。
年の瀬だからかもしれませんが、塗装工の動きにも良い緊張感が感じ取れます。
今回も川上工務店のチーム力で、良いものに仕上げてまいりましょう!!


 




佐渡 煤竹にも思いを注ぐ/納屋の新築工事

寒さも和らいでホッとした本日の佐渡島です。
現場では、大工スタッフによる最終盤の造作作業が進められています。
過日このブログで紹介した煤竹を、本日取り付けました。
煤竹を使用したのは、入口内部の天井です。

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「工夫と技術・バランス感覚・事前準備」
半割りした竹を1本づつ並べ固定してゆく…と書けば簡単そうに思えますが、それほど容易ではありません。
その理由は、材料が真直ぐではないからです。
真直ぐであれば並べてゆくだけで済みますが、異なる竹の曲がり具合を見ながら、現場に合わせ取り付けて行く工夫と技術、バランス感覚が必要になります。
 また出来るだけ隙間の出ないようにしても、絶対隙間は出ますので、竹の取り付け面となる下地にあらかじめ塗装を施す前準備も大事な工程です。
「お客様のコダワリを形にする喜び」
手間のかかる事ではありますが、お客様のコダワリを形にするこうした仕事は私や大工スタッフにとって大変やりがいがありますし、喜んで頂けることと思います「^^」

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佐渡 キザハシ巡り

過日ご相談を受けましたので、休日ですが佐渡島内に在る「キザハシ」をいくつか見て回りました。(こうした調べ事は、なかなか平日に出来ないですからね。)

f:id:takumi-2jam:20161218172535j:plain《真野/大膳神社のキザハシ》

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f:id:takumi-2jam:20161218172657j:plain《金井能楽堂のキザハシ》

f:id:takumi-2jam:20161218173449j:plain諏訪神社能舞台のキザハシ》
キザハシとは、能舞台の正面見所(けんしょ)側から舞台にかかる木製階段のことです。漢字では「階」の一文字で表されます。
能舞台がそれなりに残る佐渡島ですが、キザハシもいろいろ有ることが分かりました。
そして、共通しているのは段板が3枚である点です。(4段目で舞台に上がる形式をとっている。)外の地盤面と舞台の段差はまちまちなのに、段板だけは3枚使用されています。
ただ今回だけでは、私自身まだわからない部分も有るので、別の能舞台も見るなどもう少し調べてみようと思います「^^」

キザハシについては、以下のリンク先にわかりやすく書かれていますので、ご覧下さい。

www.the-noh.com

新潟 コラボショールームを見学/体感できる良さ

先だって新潟での所用を兼ね、水周りメーカーのTOTOと窓メーカーのYKKAP(PPAP♬では、ございません/笑)がコラボした新しいショールームに行って来ました。
今回是非とも!と思っていたのが「YKKAPの体感ルーム」
同メーカーの東京・品川ショールーム(H28年4月16日オープン)の「窓の性能体感ゾーン② : 断熱効果の体感ROOM」ほど多種ではないけれど、日本海側に今年作ったという意義は大きい、と私は思ってました。
また新築や改修を考え中の方は気軽に足を運べるメリットがありますね。

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写真の通り、体感ルームは広さや室温・外気温、エアコン機器という条件は同じです。
各部屋で異なるのは、(開口部も含めた)断熱の仕様です。

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開口部のメーカーだけに部屋名を「アルミサッシの部屋(以下ア室)」と「樹脂窓の部屋(以下、樹室)」としていますが、各部屋で体感してみるとその違いに驚くはずです。(全然違う!!って)
ア室では、アルミフレーム+標準ペアガラスという仕様ですが、悲しいかなフレームの下部では結露した水分がしたたり落ちていました。(フレームが無断熱であることが原因です。)なお樹室では、一切結露はしていません。
また部屋の温度分布やエアコンの消費電力も二部屋でかなり異なります。

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ア室では、開口部周辺特にサッシの足元フレームと室内の温度差が17度も有りましたが、樹室では1度前後でした。ア室のガラスの表面温度も室温との温度差10度ですが、樹室では1度未満でした。

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そしてエアコンの消費電力の差も、大きい!
ア室と樹室を単純比較しても30%ほど異なります。(樹室の方が、ア室よりも30%省エネ)
《注》写真の画面には「過去30日間の消費電力量」という表示がありますが、私が行った時でもオープン2日目でしたので、まだ累計中と考慮して下さい。
『重要なのは、開口部の性能だけでなく、全体の断熱・気密性能向上で実現するということ』
これまでの記事を読み、樹室で結露も無く、室内の温度斑(むら)も無く、消費電力も抑えられたのは、高性能の開口部を使ったから(樹脂窓でアルゴンガス入りのトリプルサッシを使っただけで)実現している…と思ったら、大間違いです。
原則として住宅(建物)で外気温の暑さ・寒さの影響を一番受けるのは「開口部」であり、そこを高断熱化する事はたいへん効果的です。
しかしそれだけではダメです。
床や壁、屋根の断熱・気密性能を向上してこそ手に入れられる住環境なのです。

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ショールームの場所などは、以下の通りです。
TOTOさんの商品については、あらためて後日記事にしようと思っています。ご案内、ありがとうございました。

 

showroom.toto.jp

www.ykkap.co.jp

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佐渡 煤竹にも思いを/納屋の新築工事

先だって大工さんになりたい小学生が訪れたこの現場では、大工スタッフによる造作が進んでいます。(本日の外は雪舞う状況ですが、現場は断熱が効いていることもあり、無茶苦茶寒いほどではありません。)

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一方、工場では別の大工スタッフが煤竹の加工を始めました。
この煤竹は、この現場でリユース(再活用)した骨組み(構造材)と同じ場所から集めたモノです。解体時に現場から工場へ運び込み、水洗いをしてからしばらく陰干してあったので、状態はとても良い風合いになっていました。
「お客様の煤竹に対する思い」
古いモノでも今に合わせ大切に使いたい、というお客様の思いを見える形にして行く作業は、新しい素材だけで進める場合と異なりいろいろ考える事も多くなりますが、(川上さんなら)ややこしい事でも提案や技術力で解決してくれると見込まれて仕事の依頼を受けたと考えております。
そのため、実にスリルがあり楽しい機会を与えられた気分です「^^」

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さて…煤竹をどんなふうに使うか!?…は後日のお楽しみとさせて頂きます「^^」>