工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 断熱リノベ(改修)/竣工

順調に進んだこの現場は、小さな仕事と大工スタッフによるハウスクリーニングを済ませ、無事竣工いたしました。
広さ16帖での台所・食堂のリノベーション(改修工事)でしたが、床・壁・天井の全面模様替えをする前に防湿対応や耐震補強、断熱・気密向上に努めてまいりました。
また改修後の平面計画では、現在の家族構成や老後を考慮し、台所部分をコンパクトにして食堂をこれまでより広く使える様にしました。
なお仕上げは、床材が桧、壁は杉板とエコクロスの組み合わせ、天井はエコクロスという仕様です。※竣工写真は、後日ブログでアップします。

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御夫妻からは、プランを含め無垢を多用した仕上げ方も喜んで頂けましたが、何よりも断熱性が向上した事を喜んでおられました。
《安全に生活できる住環境を作り出す》という私たちのミッションは、今回も上手く行きました。
この度は、弊社に仕事を依頼して頂き、ありがとうございました。

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=ブログで確認!?=
取扱説明時に「島外に住むお子さんへ、竣工した台所・食堂を写真付きのメールでも送られますか?」と話したところ…「川上さんのブログを見るように連絡します。(笑)」とのお返事。
ブログの文章や写真での表現力をもっと上げないといけないなぁ、と思った次第です「^^」>
それではこれからも、このブログをよろしくお願いいたします/雪ちらつき寒さ増す佐渡島より

佐渡 ようこそゲンバへ

本日は小雨降る中でしたが、新穂小学校の生徒さん6名が先生に引率され現場に来てくれました。

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私どもとしては、社会見学やキャリア教育の趣旨で弊社にお声掛け頂いたこともありがたいのですが、なによりもこの男の子たちの将来なりたい職業が「大工さん」というのが実に嬉しかったです。
到着後すぐに、なぜこの建物がつくられる事になったか(経緯)やお客様のこの建物に対する思いなどを私が説明し、その後は大工スタッフへの質問コーナーにうつりました。

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いろいろな質問が次から次へと飛び出してきます。
そしてみんな一生懸命メモを取っていました。
「どうして大工さんになったの?」
「この材料は何?どうして使っているの?」
「何時から何時まで働いているの?」・・・・・。
子供らしい問いかけにスタッフも楽しそうでした。
こうした交流は、現場で腕を振るう職人たちの励みにもなった気がします。
~~~
現場は、納屋らしくない納屋をコンセプトにして進めている木造の建物です。(ご無沙汰しておりましたが、先だってから再開しました。)

なお、この建物は解体した古民家(御母屋)の古材をリユース(再利用)しつつ、新しい木材と共に一つの建物に仕上げています。

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子供たちが、
「現場で働く大工職人のすごさ」
「建物がどんな風に仕上がって行くのか」
「どうしてこういう建物にしたのか」

リユース(再活用)の意義:古いモノを活かし直す(直せる)」
・・・などなど、どれか一つでも子供なりに感じ取ってくれたら幸いです。
大人になって川上工務店で働く人がこの中に居るかもしれませんので、明日からも私どもは頑張ります「^^」/
みなさん現場に来てくれて、ありがとうございました。
=オマケ:お礼の品=
生徒たちから今回のお礼にポケットティッシュを頂きました。
しかもオリジナルの黒いティッシュでした。
大切に使わせて頂きます。

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佐渡 断熱リノベ(改修)/新生活を再考

こちらの現場は、終盤の行程に入りました。
内部造作後の塗装作業も終え、数日前から内装職人が現場入りしました。

『新生活を再考』

内装職人のパテ作業後に現場でお客様と打ち合わせをしました。(クロスの柄や照明器具などの備品は、既に発注済みの状況)
今回の打ち合わせの目的は「新しい生活を具体的にイメージしてもらう」事でした。
※これまでも打ち合わせを重ねて現場は進めてきましたが、より具体的に生活イメージできる現場状況で話し合いを行うことで、引っ越す際の効率も上げる事が出来、新しく生まれ変わった住空間での生活もスムースに始められると思った次第です。

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「必要最低限のモノだけ持ち込む部屋の使い方をしたいですね。」
「壁掛け時計は、どこに取付けようか」
「孫の写真は、どこに飾ろうか」
「食卓テーブルは、どの向きが良いかな?」
などなどご夫妻から小さなことでも遠慮なくご意見を頂き、私が応答して行きます。
そうする事で、内装完了後でもちょっとした仕掛けをしたら更に使いやすくなり、喜んで頂けると思っています。
もう少しで、現場も住まいに変わりますので、よろしくお願いいたします。

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二十四節気の21番目の「大雪」だった本日は、現場の屋根にも雪が残っていました。
まだまだ寒くなるこの時期です。
ご覧の皆様も、ご自愛ください。




佐渡 小さなリノベ(改修)/思いを受け止める

数日前から、小規模の改修工事に取り掛かりました。
現場は、築6~70年は経っていると思われる古民家の一部で、ユニットバス設置に伴う周辺の内部改修が主な仕事内容です。
内部の部分解体後に現場確認しましたが、補強や柱の根継ぎなど規模に関わらず取り組む作業内容はいろいろ有りました。

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古くても住み続けたい、というお客様の思いを受け止める仕事が今日も現場で続いております。


佐渡 断熱リノベ(改修)/無垢の出番・暖かい現場・我慢しなくてよい住環境を

暴風・波浪警報が発令された佐渡島です。
ともない船の欠航がありました。嗚呼!冬なんだなぁ、と思います。
「無垢の出番」
 現場では、内部造作も順調に進み、床材を張り終え、壁に取り掛かりました。
壁仕上げに使用する材料は、国産の杉材で小幅の本実(ほんざね)品を使っています。また床に使用した桧は養生によりほぼ見えませんが、現場では木々の香りが漂っています。

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「暖かい現場」

 断熱の効果を工事途中の段階からお客様に喜ばれましたが、外気温が低くなった日にまた同じことで喜ばれていました。
御夫妻が以前言われた『冷えは、歳に応える』という年齢になったからではなく、今までの室内環境が冬寒かったのが原因です。

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《住環境と健康に関する専門家:近畿大学、岩前篤教授による講演での写真》
「我慢しなくてよい住環境を」

 縁起でもない寂しい話題をしますが、佐渡島では今年も秋から冬の変わり目に”忌まれた家”が多く目につきました。死亡原因はいろいろ有ると思いますが、私の立場から申せば『冷えの健康障害を抑えられる家=高気密・高断熱の家』にすることで、病気の予防にもなり、ヒートショック死から身を守ることが可能になります。
 昔よく聞いた「我慢こそ美徳」より、季節の厳しい時にこそ安心して生活できる住環境を設える事を私は強くお薦めします。(そう改善する事は、光熱費の削減にも直結しますので)

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佐渡 断熱リノベ(改修)/まんべんなく

初冬らしい天候の変化と、慣れない寒さが始まった佐渡島です。

「まんべんなく」
築年数がそれほど経っていないこの現場ですが、工事着手の内部解体をしてすぐに「ムムッ!!」と思いました。
断熱材が一切入っていない状況を、見てしまったためです。
この状態のままでは、冬に暖房しても不経済で、住まい手の健康にも良くありません。
ヒートショックは、寒暖の差で生じますが、この家の場合は室内のどこに居てもほぼ外の状況に近い状況だったわけです。

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という事で、私どもはこの状況を改善すべく『まんべんなく断熱材を入れる』事に取り掛かりました。(もちろん気密性を高めることも伴いながら)
 断熱材をほぼ入れ終えた先日、ご夫妻は「まだ造作も仕上げていないのに、前より全然寒くありません。」と嬉しそうに申しておりました「^^」
仕上がれば見えなくなる下地段階が一番肝心だという事を、こちらの御夫妻も体感して頂けたようで何よりです。

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佐渡 断熱リノベ(改修)/丈夫なうちに

数日前から、台所・食堂のリノベーション(改修工事)に着手しました。
物件は、築24年ほどの木造住宅ですが、昔ながらの貫を使った在来木造の作りをしていました。

「二人が、丈夫なうちに」
お施主様は、60代後半の御夫妻です。
初めて改修工事のお話をお聞きした際「築年数もそれほど経っていないのに??」と正直思いましたが、使用している建材の老朽化と共に”冬寒く夏暑い室内環境の改善”を強く望まれ私共へ相談、工事実施に至った次第です。

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《工事着手前の台所・食堂》
また『二人が丈夫なうちに、老後安心して過ごせる場にしておきたい』という意向でした。
改修工事では(例外なく)工事着手前に片付けや不用品の処分などご家族でなければ出来ない事もありますし、工事期間中の仮住まい時の対応も出てきますので、こうした考え方は大変良いと思います。

今月初めに御引渡しした『台所・食堂の断熱リノベ』でも書きましたが、今回の改修工事でもご夫妻の「安全地帯をつくる」事が大切なテーマとなります。
11月も半ばを過ぎ、日に日に寒くなってきますが、段取り良く工事を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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