工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 台風18号通過後の見回り/安堵

 この度の台風18号の通過に伴い、被災された方々へはお見舞い申し上げます。
佐渡島でも昨晩の深夜から今日の未明に渡り吹き荒れ台風18号が通り過ぎました。
吹き返しの風も残り、午前中の船便が欠航するといった影響も出ましたが、地滑りや道路封鎖、床上浸水といった被害は聞こえてきませんので概ね大丈夫だったのでしょう。
※今回の台風が新潟県周辺を通り過ぎる際に勢力がいったん衰え「暴風域」が無くなったのが良かったのかも知れません。
「安堵」
明日が連休明けでいろいろと慌ただしくなりそうだったため、(休日でしたが)今日の午後から家の見回り点検(佐渡里想人)を行いました。

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雨よりも風が吹き荒れた今回の台風だったため、瓦のズレや落下、破損、板金屋根の剥がれなど屋根を気にしながら回りましたが、今日回った住宅ではすべてで異常無しという結果でホッとした次第です。(明日も回ります)

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佐渡 小さな台所改修/外も作業場!

台風18号の予測経路が、佐渡島も通るため心配しております。
明日から弊社も連休になるため、各現場の安全対策を施してからスタッフは仕事をあがりました。
「外も作業場!」
改修工事の範囲が1.8m*5.4mで、外から直接出入りできる部分は(最下段の写真の様に)80センチしかない状況で、現場を順調に進めるには工夫を要します。
今回は、外の露地状部分を近隣の方々にご理解頂き使わせて頂きました。
ご近所の皆様、本当にありがとうございます。
・・・
写真は、無垢の床材(ヒノキ)を外で切断しようと準備した際のものです。(壁や天井に使うボード類も外で加工してから内部に設置しました)

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条件の厳しい場所で仕事をすると今後に役立ちますが、何よりも周辺住民の御理解が今回はたいへんありがたく思っています。

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佐渡 お知らせ/歴史建造物保全活用に関する連続フォーラムIN佐渡新穂

昼前まで雨風となりましたが、午後から晴れ間に戻った佐渡島です。
また稲穂が黄色く色づき、平野部はとても美しい実りの時期に入りました。
・・・
新潟県建築士会の主催で、9月23日(土)に新穂で以下の催しが行われますので、広報協力させて頂きます。

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唐突ですが・・・この機会に、隆盛時の料亭の面影を残す「六丸亭」に足を運んでみませんか「^^」
前半は、古い地図を見ながら今の町中を散策する町ブラメニューを楽しめます。また会場近くには長三郎鮨もありますし催し後も楽しめますね(各自負担ですが…)「^^」

以下、詳細です。
「H29歴史建造物保全活用に関する連続フォーラム第1弾 IN佐渡新穂」
・日時:平成29年9月23日 13時受付開始(16時30分終了予定)
・会場:六丸亭(佐渡市新穂41)
    ※現地の左隣りは「シバヤマ理容」さん。
    ※佐渡汽船両津港ターミナルから車で約20分
・参加費:無料
・当日の流れ:古地図を持ってまち歩き→六丸亭調査結果の発表(ヘリマネ3期生による)→六丸亭見学→意見交換
・申し込み先:(一社)新潟県建築士
        TEL:025-378-5666
        FAX:025-285-2911
・その他
《駐車場に関しての注意》
 会場となる六丸亭は、信号のあるT字路近くにありますので路上駐車をせず、近くの新穂商工会や県地域振興局に駐車して下さい。
・・・
地元の方たちを含め、多くの方が集い活用方法も話し合いする機会になればいいなと思います。

佐渡 小さな台所改修/剥がして確かめる

小雨が降り続いた本日の佐渡島です。
たまには雨もイイもんです。気分が穏やかになる気がします。
「剥がして確かめる」
 ”しなしなと古民家”の現場でもそうだったように、改修工事では内部解体をした後の判断と対応の機転が大事である、と私は思います。傷んでいる箇所に気づかない、見て見ぬふりをする、しっかり直さない…何て事を、しちゃいけません。

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 先日着手し始めたこの現場(3坪ほどの台所改修)でも、床・壁・天井材を剥がした後、私と大工スタッフ2名で傷みのチェックを行い、その場で対応策を協議しました。また傷んではいないものの、材料が細いとか、間隔が遠いといった事も、剥がして確かめられる大事なポイントです。

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 その結果この現場では、床下地が整然としておらずチグハグとしていたことや、新たに水平な床下地にするには手間がかかり過ぎると判断し、真新しい床下地にする事にしました。
 お客様が安心して頂ける様、家づくりの専門家として気づき、きちんと対応するのが私どもに仕事を授けてくれた方への使命です。

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佐渡 しなしなと古民家/丈夫に

御前中久しぶりに雨の降った佐渡島です。
現場監理に向かう田園の景色は黄色く染まり、気持ち良く過ごしやすい時期になりました。
「丈夫に」
この現場では、全部に手を付けず部分的に改修する場所もあります。
写真は玄関を造作している写真ですが、ここも”玄関正面だけ”を改修しています。
その際私どもで気を付けている事は、さらに長持ちさせることを目的に、以前よりも「丈夫にする」ということです。
既存の玄関は、2間(約3.6m)の間口いっぱいに古いシルバーのアルミ建具が4本建っていました。

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《新しい袖壁と筋交いによる補強》
今回の改修にあたり、両側に袖壁を設け、筋違いと構造金物による補強を施してから、断熱性を高めるようにしました。

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《断熱を高めた部分》
改修部分が限られていても、そこだけは後々直す必要がないだけの質と丈夫さは確保しています。

佐渡 しなしなと古民家/たいせつに

風そよぎ爽やかな晴れ間に佐渡島は恵まれています。
この時期は空も幾分高く感じられ、実に気持ちイイですね「^^」
・・・
昨日は”好きな壁”について書きました。
今日は古民家のリノベーション(改修工事)で、私たちが心掛けている事を(この現場を事例に)少しづつ書こうと思います。

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「たいせつに」
写真は、この現場に元々あった古い木製建具を再活用するため、大工スタッフが加工している光景です。
昔はどこの民家でもよく見かけた建具ですが、現在同じものを作るとなると1本あたり10万円は下らないモノですから、たいせつに扱い今後に活かそうとしています。(特に建具の塗装は、漆を使っていますので貴重です。)
ただし「もったいない」だけで、何でもかんでも使ってしまうと、新しい内部空間にまとまりが無くなったりしますので、再活用に際してはある程度の設計センスも必要です。

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《両津・大川(姫崎)から両津湾を眺めた今日の風景》

佐渡 しなしなと古民家/好きな壁があったら、イイですよね

9月に入りました。
佐渡島は晴れ間に恵まれた上に涼しく、快適な天候が続いています「^^」
「好きな壁があったら、イイですよね」
この改修工事でも、ある程度進んだ段階でお客様と現場打ち合わせをしてから仕上げて行く手法で進めています。造作を進める大工スタッフも気を利かせ「ここら辺で(川上は)打ち合わせする事だろう」と考えている様で助かりますし、お客様との意思疎通が甘い事でやり直しをする、といった苦労も無くなりますので現場の仕上がり具合も良い方向に向かいます。

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繰り返すようですが…現場が進むにつれ「図面に書いてあるのは、こんな風に仕上がって行くんだ」と納得するお客様も多いと思います。
この現場では「床だけでなく、壁にも無垢素材を使い、ご家族にとっての《好きな壁》を作りませんか?」を話し合い、写真の様な感じに仕上がってきました。
飾れる壁としてお子さんの描く絵を飾ってもいいし、壁板からの香り、室内空間のアクセントを楽しむのも良しだと思っています。
好きな壁=使い方自由で喜ばれる壁として、この家での生活を豊かにしてくれる気がしています。

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《今日の夕暮れ》