工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 再生民家の催し

本日の佐渡は晴れ。日中も気温が上がり、やや暑いぐらいの天候になりました。
町にはカレイやイカなどを干している風景も多い時期です。

《再生民家の催しを終え》
ここでご紹介した「再生民家での催し」が昨日と一昨日行われ、無事終える事が出来ました。
佐渡の人にとってみれば聞き慣れないNPOの催しでもあり、僕としてもどれだけの人が来て頂けるのか想像もつかない状況でしたが、2日間にわたり程よく多くの人に足を運んでいただけた「佐渡にとっても価値のある催し」だった、と僕は思いました。

オープンハウスの時間帯、来場者の女性の多くが「大きな材料を使っているわね。」「アーッ懐かしい。この感じ。」「古くてもしっかりしているし、手直しすればこんなに快適になるのね。」「古い建具って雰囲気良いわね。」などなど

初日のパネルディスカッションは、僕も含めた工事関係者3名(施主、設計者、施工者)で行われましたが、冒頭にお施主さんの発言された「民家を再生するに至った経緯」は大変感動するお話でした。お施主さん自身の迷いや不安を抱えていた時期のお話、自分の意志ではあっても家族に迷惑のかかる可能性まで考えた配慮と理解の話が、涙するほど伝わって来ました。来場者には、佐渡の古い家屋に住みながらもお施主さんと同じ不安や思いをお持ちの方も多く居られた気もしました。
  
トークの後の質問でも、来場者からかなり踏み込んだご質問もあり、今回の催しの意義を改めて感じ取りました。

2日目は田舎暮らしの前・編集長である佐藤さんを招いての講演会でした。
国の取り組みや事例紹介などいろいろ熱く話をしていただきましたが、佐渡独特の魅力を感じ取ったお話を今度はして頂けたらさらに嬉しく思いました。

今回の催しは佐渡の人が企画・実施した催しではなかったのですが、会場に足を運んでくれた来場者の多くは、改修後の民家を実感した事で「佐渡の古い家に対する考え方や選択肢」も、幅と奥行きが増えたと思います。