工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 母川回帰

本日の佐渡は穏やかに晴れ渡り、久しぶりにノンビリトシタ休日日和です。
近所のあぜ道に咲くイヌフグリや名前の知らない雑草も新芽を出し、小さな春の彩(いろどり)を添えています。

✿母川回帰:鮭の稚魚を放流
今日の午前中、両津の水産課の主催による「鮭の稚魚を放流する」催しがあり、子供とともに参加してきました。

集合して30分程度「鮭ってどんな魚??」を子供と共に学びました。
講義を受けつつ(大人の)僕自身にも為になる事が多く、意外と鮭ってすごい魚だと思いました。
たとえば・・・《4年で終える鮭の一生》
稚魚は1歳ぐらいでアラスカ付近のベーリング海あたりまで移動しながら成長をし、その後2〜3歳になるまでに徐々に日本の川に向かってくる。そして4年後の秋、生まれそだった川に子孫を残すため遡上し産卵後自然に還る・・といったあたりは、鮭の見方が変わるほど、ロマンチックな話であるように思いました。
その後両津の河崎地区(下久知)にある久知川(くじがわ)の放流場所に移動、1万匹の稚魚を放流しました。

ちなみに4年後遡上してくる割合は全体の3%程度らしく、1万匹に対して300匹のUターンといった感じの様です。そして遡上してきたメスは1匹あたり約3000個の卵(イクラ)を生むそうです。

さて、サテ…平日の僕は仕事オンリーになる事が多く、子どもの参観日にも出ることのない有様ですが、子供と共に鮭の講義を受けていてすごく新鮮な気分で、子供の為にもっと時間を取るよう頑張った方が良い気がしました。

鮭がなぜ生まれ育った川に戻るかは、いくつかの説があるようですが、どうも人間が里に帰る様にするには、田舎での育て方がUターンの可能性を変えるのかも知れない…などと思ったひと時でした。