工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 初・ベンガラ壁

本日の佐渡は雨模様。午後から曇りに変わってきましたが、風はそこそこ吹き続けています。

✿ベンガラ壁:熟練職人の試行錯誤に感謝
昨年このブログで掲載していた「骨太の家」の外壁は最終的に左官職人によるベンガラ塗り壁に決まっていたのですが、時期的なことなどもあり延期しておりました。その後、冬の終わりに段取りをつけて、気候の落ち着き具合を見ていました。

春も深まり、外気温も暖かく落ち着いてきたので、先週から左官職人が現場に入る前の準備に取り掛かってくれています。

まず先週は新潟に渡り、著名な左官職人から技術的な事などの確認や指導を受け、今日から当社の工場でベンガラ壁の試行を行っています。(おそらく佐渡では初めての試みとなる左官仕事だと思いますし、今回施工する左官歴50年の職人さんの熱心さに感動しました。)
 
 

材料は「漆喰、ベンガラ顔料、すさ、ふのり、水」で顔料のベンガラは水に溶き、カーゼで濾してから白い漆喰に混ぜてゆきます。混ぜ始めなじんでくると、全体にレンガ色のペーストが出来上がってきます。

現代社会でいろいろな建材がある中・・・ベンガラを配合している左官材料が無かったので、今回の様な試行錯誤を行っているのですが、逆に左官職人としても「腕の振るいどころがある」と一心に取り組んでくれています。職人ならではの心意気をありがたく思います。